フィリピン・クラーク国際空港(Clark International Airport / 空港コード:CRK)は、2022年に美しい木造りの屋根デザインの新旅客ターミナルがオープンし、マニラのニノイ・アキノ国際空港に次ぐフィリピン第2の国際空港として急成長を遂げています。
クラーク国際空港には、国内線6社、国際線11社の航空会社が就航しており、国内13都市、国際10都市への路線が運航されています。総面積110,000平方メートルの新ターミナルは年間800万人の乗客を収容でき、1階が到着、2階が出発エリアという明確な構造で、初めての訪問者でも迷わず利用できる設計です。
本記事では、クラーク空港の国内線と国際線を徹底比較します。就航路線、航空会社、施設、料金、チェックイン手順、アクセス方法まで、実用的な情報を網羅的にお届けします。この記事を読めば、クラーク空港を利用する際の全体像が明確になり、スムーズな旅行計画が立てられるでしょう。
目次
クラーク国際空港の基本情報
空港概要
| 項目 | 詳細 |
|---|
| 正式名称 | Clark International Airport(Diosdado Macapagal International Airport) |
| 空港コード | CRK |
| 所在地 | Clark Freeport Zone, Pampanga |
| マニラからの距離 | 北西80km |
| 新ターミナルオープン | 2022年 |
| 総面積 | 110,000平方メートル |
| 年間収容人数 | 800万人 |
| 構造 | 1階:到着、2階:出発 |
歴史
1991年までアメリカ空軍の空軍基地として利用されていた歴史を持ち、現在はクラーク経済特別区内に位置する国際空港として発展を続けています。
国内線と国際線の比較概要
基本比較表
| 項目 | 国内線 | 国際線 |
|---|
| 就航航空会社数 | 6社 | 11社 |
| 就航路線数 | 13路線 | 10路線 |
| 就航都市数 | 13都市 | 10都市 |
| ターミナル | 同一ターミナル内 | 同一ターミナル内 |
| チェックインカウンター | 2階 | 2階 |
| 到着エリア | 1階 | 1階 |
重要ポイント
クラーク国際空港は国内線と国際線が同じターミナル内にあり、ターミナル移動の必要がありません。これはマニラのニノイ・アキノ国際空港(4つのターミナルに分散)と比較して大きな利点です。
国内線の詳細情報
就航航空会社(6社)
| 航空会社 | 種別 | 特徴 |
|---|
| Cebu Pacific(セブパシフィック航空) | LCC | フィリピン最大手LCC |
| Philippine Airlines(フィリピン航空) | FSC | フィリピンのフラッグキャリア |
| AirAsia Philippines(エアアジア・フィリピン) | LCC | アジア最大級のLCC |
| PAL Express | LCC | フィリピン航空系列 |
| Sunlight Air | チャーター | 小型機運航 |
| その他地方航空会社 | – | 季節運航 |
就航都市(13都市)
主要国内路線
| 目的地 | 航空会社 | 所要時間 | 便数 |
|---|
| マニラ | Cebu Pacific、PAL Express | 約45分 | 複数便/日 |
| セブ | Cebu Pacific、Philippine Airlines | 約1時間30分 | 複数便/日 |
| ダバオ | Cebu Pacific | 約2時間 | 数便/週 |
| ボラカイ(カティクラン) | Cebu Pacific、AirAsia | 約1時間 | 数便/週 |
| パラワン(プエルトプリンセサ) | Cebu Pacific | 約1時間30分 | 数便/週 |
| バギオ | チャーター便 | 約30分 | 不定期 |
その他、カガヤン・デ・オロ、イロイロ、タクロバン、レガスピなどへの路線も運航されています。
国内線の特徴
メリット
- マニラ経由不要:直接地方都市へアクセス可能
- 混雑が少ない:マニラ空港と比較して空いている
- 手続きが早い:チェックインから搭乗まで比較的スムーズ
- 料金が安い:LCCが多く、格安航空券が豊富
デメリット
- 便数が少ない:マニラ空港と比較して選択肢が限られる
- 直行便がない路線:一部の地方都市は乗り継ぎ必要
国際線の詳細情報
就航航空会社(11社)
| 航空会社 | 本拠地 | 種別 | クラーク路線の特徴 |
|---|
| Cebu Pacific(セブパシフィック航空) | フィリピン | LCC | 日本直行便運航 |
| AirAsia(エアアジア) | マレーシア | LCC | 東南アジア各都市 |
| Jin Air(ジンエアー) | 韓国 | LCC | ソウル便 |
| T’way Air(ティーウェイ航空) | 韓国 | LCC | ソウル便 |
| Jeju Air(チェジュ航空) | 韓国 | LCC | ソウル・釜山便 |
| Hong Kong Express(香港エクスプレス) | 香港 | LCC | 香港便 |
| Greater Bay Airlines | 香港 | LCC | 香港便 |
| Scoot | シンガポール | LCC | シンガポール便 |
| その他 | – | – | チャーター・季節便 |
就航都市(国際線10都市)
日本路線
| 目的地 | 航空会社 | 所要時間 | 便数 | 料金目安 |
|---|
| 成田 | Cebu Pacific | 約4時間30分~45分 | 週4便(月・水・金・日) | 片道33,760円~ |
アジア主要路線
| 目的地 | 主要航空会社 | 所要時間 | 特徴 |
|---|
| ソウル | Jin Air、T’way、Jeju Air | 約4時間 | 韓国人観光客多数 |
| 香港 | Hong Kong Express、Greater Bay | 約2時間 | 乗り継ぎハブ |
| シンガポール | Scoot | 約3時間30分 | 東南アジアハブ |
| クアラルンプール | AirAsia | 約3時間30分 | 東南アジアハブ |
| バンコク | 季節運航 | 約3時間 | 不定期 |
| 台北 | チャーター便 | 約2時間30分 | 不定期 |
国際線の特徴
メリット
- 日本から直行便:成田からセブパシフィック航空で直行
- 混雑が少ない:マニラ空港より空いていて快適
- 新しい施設:2022年オープンで清潔
- 韓国系が充実:韓国への便が多い
- 乗り継ぎ便利:国内線との乗り継ぎが同一ターミナルでスムーズ
デメリット
- 便数が限られる:マニラ空港と比較して選択肢が少ない
- 日本便は成田のみ:関西や他の空港からの直行便なし(乗り継ぎ必要)
- 長距離路線なし:欧米への直行便なし
ターミナル施設の詳細比較
国内線エリア
チェックインカウンター(2階)
- 国内線専用カウンター
- 自動チェックイン機あり
- 手荷物預けカウンター
搭乗待合エリア
- カフェ・レストラン
- コンビニ
- 免税店なし(国内線のため)
国際線エリア
チェックインカウンター(2階)
- 国際線専用カウンター
- 自動チェックイン機あり
- パスポートコントロール
- 出国審査
搭乗待合エリア(出国後)
- 免税店
- カフェ・レストラン
- TOM N TOMS COFFEE(韓国系カフェ)
- その他軽食店
- ラウンジ
- 無料WiFi
- 充電スポット
到着エリア(1階)
- 入国審査(国際線のみ)
- 手荷物受取所
- 税関
- 両替所
- SIMカード販売
- 空港送迎カウンター
料金比較
ターミナルフィー
注意
多くの航空会社では航空券にターミナルフィーが含まれていますが、一部の格安航空券では別途支払いが必要な場合があります。
| 項目 | 国内線 | 国際線 |
|---|
| ターミナルフィー | 航空券に含まれることが多い | 航空券に含まれることが多い |
| 旅行税 | 航空券に含まれることが多い | 航空券に含まれることが多い |
航空券料金の目安
国内線(片道)
| 路線 | LCC | FSC |
|---|
| クラーク↔マニラ | 1,500~3,000ペソ | 2,500~5,000ペソ |
| クラーク↔セブ | 2,000~4,000ペソ | 3,500~6,000ペソ |
| クラーク↔ボラカイ | 2,500~5,000ペソ | 4,000~7,000ペソ |
国際線(片道)
| 路線 | 料金目安(円) | 料金目安(ペソ) |
|---|
| クラーク↔成田 | 33,760円~ | 約13,000ペソ~ |
| クラーク↔ソウル | 10,000~30,000円 | 4,000~12,000ペソ |
| クラーク↔香港 | 8,000~25,000円 | 3,000~10,000ペソ |
| クラーク↔シンガポール | 12,000~35,000円 | 5,000~14,000ペソ |
チェックイン手順の比較
国内線チェックイン
推奨到着時刻
手順
- 自動チェックイン機で手続き(またはカウンターへ)
- 荷物タグ印刷
- 手荷物預けカウンターへ
- 身分証明書提示(パスポートまたはフィリピンID)
- セキュリティチェック
- 搭乗ゲートへ
国際線チェックイン
推奨到着時刻
手順
- 自動チェックイン機で手続き
- 荷物タグ印刷
- 手荷物預けカウンターへ
- パスポート・ビザ確認
- 出国審査
- セキュリティチェック
- 免税店エリア
- 搭乗ゲートへ
注意点
セブパシフィック航空の成田便利用者からは「自動チェックイン機で手続き後、手荷物預けカウンターがなかなか進まない」という口コミがあるため、時間に余裕を持って到着することを推奨します。
アクセス方法の比較
クラーク空港への主要アクセス
1. マニラから
| 交通手段 | 所要時間 | 料金 | 特徴 |
|---|
| P2Pバス | 約2時間 | 280~450ペソ | NAIA各ターミナルから運行 |
| 専用車 | 約2時間 | 3,000~5,000ペソ | ドアツードア |
| Grab | 約2時間 | 2,000~3,500ペソ | 渋滞時は高額 |
2. バギオから
| 交通手段 | 所用時間 | 料金 | 特徴 |
|---|
| JOY BUS | 4時間30分~5時間 | 約450ペソ | 1日4便 |
3. クラーク市内から
| 交通手段 | 所要時間 | 料金 | 特徴 |
|---|
| タクシー | 20~30分 | 200~400ペソ | メーター使用 |
| Grab | 20~30分 | 250~500ペソ | 事前料金確定 |
| ホテルシャトル | 20~30分 | 無料~500ペソ | ホテルにより異なる |
どちらを選ぶべきか?目的別ガイド
国内線がおすすめの人
こんな方に最適
- セブ、ボラカイ、パラワンなどリゾート地へ直行したい
- マニラ空港の混雑を避けたい
- クラーク近郊(バギオ、スービックなど)を観光する
- 国内乗り継ぎでフィリピン各地を周遊する
メリット
- マニラ経由より時間短縮
- 混雑が少なく快適
- 手続きがスムーズ
国際線がおすすめの人
こんな方に最適
- 日本からクラーク・バギオエリアへ直接アクセスしたい
- マニラ空港の混雑を避けたい
- 韓国・香港・シンガポールへの乗り継ぎを利用する
- 新しく清潔な空港を利用したい
メリット
- 成田から直行便あり
- マニラ空港より空いている
- 新しい施設で快適
- 国内線との乗り継ぎが便利
よくある質問(FAQ)
- 国内線と国際線のターミナルは分かれていますか?
-
いいえ、同じターミナル内にあります。ターミナル移動の必要はありません。
- 国内線から国際線(またはその逆)の乗り継ぎ時間は?
-
最低2時間の接続時間を推奨します。同一ターミナルなので移動は楽ですが、チェックイン、セキュリティチェックの時間を考慮してください。
- 日本からクラーク空港への直行便はありますか?
-
2026年1月現在、成田空港からセブパシフィック航空が週4便運航しています。関西や他の空港からは直行便がありません。
- 空港内に無料WiFiはありますか?
-
はい、ターミナル全域で無料WiFiが利用できます。
- 空港内は両替できますか?
-
はい、到着エリア(1階)に両替所があります。ただし、レートは市内より悪い傾向があります。
- 免税店はありますか?
-
国際線の出国後エリアに免税店があります。ただし、品揃えはマニラ空港より限定的です。
- ラウンジはありますか?
-
はい、国際線エリアにラウンジがあります。一部のクレジットカードや航空会社のステータスで利用可能です。
- 深夜・早朝便でも空港は開いていますか?
-
はい、24時間運営されていますが、店舗の営業時間は限られます。早朝4時頃は免税店が閉まっています。
まとめ
クラーク国際空港は、2022年の新ターミナルオープン以来、マニラに次ぐフィリピン第2の国際空港として急成長を遂げています。
国内線と国際線の比較まとめ
| 項目 | 国内線 | 国際線 |
|---|
| 航空会社数 | 6社 | 11社 |
| 路線数 | 13路線 | 10路線 |
| ターミナル | 同一ターミナル | 同一ターミナル |
| 日本直行便 | なし | 成田から週4便 |
| おすすめ度 | セブ・ボラカイ等への直行に便利 | 日本からのアクセスに最適 |
クラーク空港の主な利点
- 新しく清潔:2022年オープン
- 混雑が少ない:マニラ空港より空いている
- 同一ターミナル:国内線・国際線の乗り継ぎが楽
- 日本から直行便:成田からアクセス可能
- バギオに近い:避暑地バギオへ約4時間
どちらを選ぶべきか
- クラーク・バギオエリア滞在→国際線(成田直行便)
- セブ・ボラカイ等リゾート地→国際線でクラーク入国→国内線で移動
- マニラ観光メイン→マニラ空港利用が便利
クラーク国際空港は、マニラ空港の混雑を避けたい方、クラーク・バギオエリアを訪れる方、国内乗り継ぎを利用する方にとって、非常に便利な選択肢です。本記事の情報を参考に、自分の旅行スタイルに合った利用方法を見つけてください。