フィリピン旅行の注意点まとめ|日本人が遭いやすい犯罪・詐欺・トラブルと完全対策ガイド

フィリピン旅行の注意点まとめ|日本人が遭いやすい犯罪・詐欺・トラブルと完全対策ガイド
⚠️ 渡航前に必ずお読みください 2024年のフィリピン全土の犯罪発生件数は約20万件。強盗は日本の約3倍、殺人は約4倍(在フィリピン日本国大使館)。2024年10月以降、マニラ首都圏で日本人が拳銃強盗被害に遭った件数は16件(2025年5月時点)に上ります。 正しい知識と対策を持てば、フィリピン旅行は十分に安全に楽しめます。この記事を読んで、最高の旅を実現してください。(出典:在フィリピン日本国大使館・外務省海外安全ホームページ(2026年最新版))

「フィリピンは危険」は本当?正しく知って安全に楽しむにはどうするべきかを解説。フィリピン、特にマニラは「危険な場所」というイメージを持たれることがありますが、それは正確ではありません。BGCやロックウェルなどのエリアは東京都心と同等の治安を誇り、毎年多くの日本人が安全に旅行・在住しています。

ただし、日本とは治安環境が大きく異なる部分があることも事実です。「日本と同じ感覚で行動する」ことが最大のリスクです。本記事では、在フィリピン日本国大使館・外務省の公式情報をもとに、日本人が実際に遭いやすいトラブルの手口と、具体的な対策を徹底解説します。

目次

フィリピンの治安レベルと外務省危険情報

外務省による危険情報レベル(2026年2月現在)

レベル地域内容
レベル1マニラ首都圏・セブ島など主要観光地「十分注意してください」 一般的な注意が必要な地域
レベル2ミンダナオ島西部・スールー諸島など「不要不急の渡航は止めてください」
レベル3ミンダナオ島西部・バシラン島など「渡航は止めてください」
レベル4スールー諸島南部「退避してください」

マニラ・セブ島・ボラカイなど主要観光地はレベル1(要注意)です。「旅行禁止」ではありませんが、日本(レベル0)より高い危機意識を持って行動することが必要です。

2025年の最新動向

  • 🔴 202410月〜20255月:マカティ・タギッグなど日本人居住エリアで拳銃強盗が連続発生(邦人被害16件)
  • 🟡 睡眠薬強盗の被害報告はほぼ毎月、時には毎週のように在フィリピン日本大使館に寄せられている
  • 🟡 マッチングアプリを通じたトラブル(美人局・未成年恐喝)が増加傾向にある
  • 🟢 BGC・ロックウェルなど高級住宅エリアの治安は比較的安定している

日本人が遭いやすい10大トラブル【手口と対策】

以下はすべて、在フィリピン日本国大使館・外務省が公式に注意喚起している実際の被害事例をもとにまとめたものです。

拳銃強盗  【危険度:最高】

手口・被害パターン具体的な対策
・ 夜間の路上で突然銃を突きつけ荷物を要求
・ 抵抗した際に発砲
・殴打された事案あり
・ バイク2人組による「バイクジャック」手口
・ レストランに侵入した複数犯による強盗
✓ 夜間の路上での単独歩行を極力避ける
✓ Grab(配車アプリ)を使い、徒歩移動を最小限に
✓ 抵抗は絶対にしない(命が最優先)
✓ ショルダーバッグは体の前側に、ひったくり防止
✓ 高価な時計・アクセサリーは着用しない

睡眠薬(昏睡)強盗  【危険度:非常に高】

手口・被害パターン具体的な対策
・ 見知らぬ人から提供された飲食物に薬物混入
・ タクシー車内でのガスや飲み物への混入事例
・ 被害後に金品・パスポートを盗まれる
・ 摂取量次第では重篤な健康被害
・最悪死亡リスク
・ 大使館への被害報告はほぼ毎月届いている
✓ 見知らぬ人からの飲食物は絶対に受け取らない
✓ 開封済みのペットボトル・缶は受け取らない
✓ タクシーより公式Grabを使用する
✓ 一人で飲み歩かない・飲みすぎない
✓ 飲み物はバーカウンターで目の前で作ってもらう

スリ・ひったくり・置き引き  【危険度:高】

手口・被害パターン具体的な対策
・ 混雑するモール・市場
・空港での財布
・スマホ窃盗
・ 子どもや女性を使ったチーム犯行(囲み型)
・ 空港保安検査場でのトレー上の貴重品窃盗
・ 飲食店での椅子掛けバッグの置き引き
・ Grab乗車中のスマホひったくり(窓から手を伸ばす)
✓ 財布は分散して複数持ち(少額財布+メイン財布)
✓ スマホは使用後すぐポケットへ(路上での操作を最小化)
✓ バッグは前掛け・体側に密着
✓ 空港保安検査では貴重品を視界から離さない
✓ 飲食店では椅子の下にバッグを置かない
✓ Grab乗車中は窓を閉め、スマホを外に向けない

美人局(つつもたせ)  【危険度:高】

手口・被害パターン具体的な対策
・ モールで若い女性に声をかけられホテルへ誘導
・ 室内で「自分は未成年だ、警察を呼ぶ」と脅迫
・ 仲間が乗り込みナイフで現金
・カード要求
・ マッチングアプリで知り合った相手とのトラブルが増加
・ 外食中に声をかけてくる女性も要注意
✓ 見知らぬ女性の誘いには絶対についていかない
✓ マッチングアプリの相手と二人きりで会わない
✓ 疑わしければすぐにその場を離れる
✓ 相手の年齢を慎重に確認する(後述の法律リスク参照) ✓ 被害を受けた場合は大使館に速やかに連絡

タクシー・交通機関のぼったくり  【危険度:中】

手口・被害パターン具体的な対策
・ メーターを使わず「固定料金」を要求
・ 空港から市内への法外な料金請求(5〜10倍)
・ 遠回りをして料金を水増し
・ タクシー内での財布盗難
・スリ
・ 「メーターが壊れている」と嘘をつく
✓ Grabを使えばすべて事前料金確認・支払いがアプリ完結
✓ タクシーを使う場合は必ずメーター使用を主張
✓ ホテルの受付にタクシーを呼んでもらう
✓ 乗車前に目的地と概算料金を確認
✓ 助手席に荷物を置かない(速やかに盗まれるリスク)

「カードゲーム」「賭け事」詐欺  【危険度:中】

手口・被害パターン具体的な対策
・ 「兄が日本に住んでいる」など親近感を演出
・ 「家に来て一緒に遊ぼう」と誘い込む
・ イカサマカードゲームで大金を失わせる
・ 「勝ったお金を分けよう」と共犯に引き込む
✓ 路上で話しかけてくる見知らぬ人についていかない
✓ 「日本との縁」を強調する見知らぬ人は疑う
✓ どんなに親切そうでも私宅・不明な場所には入らない
✓ 一人でなく複数人での行動を心がける

オンライン詐欺・SNS詐欺  【危険度:中】

手口・被害パターン具体的な対策
・ フィリピン人ビジネスパートナーへの投資詐欺
・ マッチングアプリ等での恋愛詐欺(ロマンス詐欺)
・ 仮想通貨・FX投資への勧誘と資金持ち逃げ
・ eCoupon・旅行サービスの偽サイト
・ eTravel登録詐欺サイト(公式サイトに酷似)
✓ 「eTravel」は公式サイト(etravel.gov.ph)のみ使用
✓ SNSで知り合った相手への送金は絶対しない
✓ 「絶対儲かる」投資話は詐欺と疑う
✓ 金銭トラブルは相手が知人でも遠慮なく大使館へ相談
✓ パスポートや個人情報を安易に教えない

ショップ・飲食店でのぼったくり  【危険度:低〜中】

手口・被害パターン具体的な対策
・ メニューに値段がない店での法外な請求
・ 観光地周辺の土産物屋での価格交渉トラブル
・ ドリンク1杯の値段が事前説明と大きく異なる
・ フルーツ・物売りの「後から値段を吊り上げ」
・ 釣り銭を少なく渡す
✓ 注文前に必ず価格を確認する
✓ 値段のないメニューは先に金額を聞く
✓ レシートを必ず受け取り金額を確認
✓ 土産物は交渉が当たり前(定価から30〜50%引きを目標)
✓ 釣り銭はその場で数える

「偽警官」「警察官詐欺」  【危険度:中】

手口・被害パターン具体的な対策
・ 私服刑事を装い「薬物検査」「検問」などと声かけ
・ 偽IDを見せてパスポート・財布の提示を求める
・ 「違反金を今すぐ払え」と現金を要求
・ 本物の警官でも不当な賄賂要求(腐敗が課題)
✓ 警察に止められたら名札・バッジを確認
✓ 財布・パスポート原本を路上では渡さない(コピーのみ携帯)
✓ 不審なら「大使館に連絡する」と告げる
✓ 正規の警察署で手続きをするよう主張
✓ 観光警察(Tourist Police)に相談する

不動産・賃貸・ビジネス詐欺  【危険度:中】

手口・被害パターン具体的な対策
・ 実在しない物件を安値で見せる不動産詐欺
・ 契約金を受け取った後に行方不明になるオーナー
・ 知人ビジネスパートナーへの貸付金の持ち逃げ
・ 偽のビジネス投資話での資金詐取
✓ 契約前に物件と書類を必ず確認(現地内見必須)
✓ 信頼できる不動産エージェントまたは日系会社を使う
✓ 金銭の貸し付けは書面契約を必ず交わす
✓ 「親しくなっても金銭が絡む話は詐欺を疑え」(大使館の公式アドバイス)

絶対に知っておくべき法律リスク【知らないでは済まない】

未成年者に関わる厳罰規定

項目内容
法律共和国法第7610号(フィリピン子ども虐待特別保護法) 共和国法第9208号(人身売買対策法)
性的同意年齢2022年改正により16歳から18歳未満に引き上げ(一部例外を除き18歳未満との性行為は違法)
罰則最高終身刑(reclusion perpetua)+重大な罰金。外国人の場合は強制送還も
美人局の悪用「自分は未成年」と主張するケースが実際に発生(実際には成人でも脅迫目的で主張)。 疑わしければ即刻その場を離れることが最善
注意点「知らなかった」「相手が成人だと言っていた」は免罪符にならない。外国人であっても同じ法律が適用される

重要:

マッチングアプリ・SNS・ナイトスポットで知り合った相手の年齢を安易に信用してはいけません。逮捕・拘禁・強制送還のリスクを避けるためにも、見知らぬ相手との性的関係には十分すぎるほどの注意が必要です。

麻薬関連の超厳罰

項目内容
法律共和国法第9165号(包括的危険薬物法)
所持・売買所持するだけで最高終身刑。売買・密輸は終身刑または死刑(執行停止中)
マリファナ等海外で合法でもフィリピンでは違法。日本からの持ち込みも当然違法
注意点第三者に「荷物を預けてほしい」と頼まれた場合は必ず断ること(中身を知らなくても罪に問われる)

公共の場での行動規制

  • 喫煙:指定場所以外での喫煙は大統領令により禁止。違反で罰金・逮捕あり
  • 飲酒:公共の場での飲酒制限(エリアにより条例が異なる)
  • 暴力的言動:公衆の面前での罵倒・侮辱はタブー。警察逮捕事例あり
  • 撮影:軍・警察施設の無断撮影は禁止。人物の無断撮影もトラブルの元

危険エリア・安全エリア一覧

エリア安全度主なリスク特記事項
BGC(タギッグ)★★★★★なし(高)フィリピン最安全エリア。ただし2024年夜間バイク強盗が発生
ロックウェル(マカティ)★★★★★なし(高)深夜以外立入制限あり。非常に安全
マカティCBD★★★★☆スリ・夜間強盗日中は安全。夜間の路上歩行は避ける
イントラムロス★★★☆☆スリ・ぼったくり昼間は観光客多く比較的安全。夜間は避ける
チャイナタウン(ビノンド)★★☆☆☆スリ多発在住日本人も注意を促す要注意エリア
マラテ・エルミタ★★☆☆☆夜間強盗・スリ深夜の単独行動は危険。Grab移動を
ケソンシティ一部★★☆☆☆強盗・スリ治安情報の確認が必要なエリアあり
ミンダナオ島西部渡航中止テロ・誘拐外務省危険レベル3〜4。渡航は絶対に避ける

出発前の準備チェックリスト

必須の事前準備

 準備項目詳細・ポイント
海外旅行保険の加入医療費・盗難補償・緊急搬送を含むプランを選択。カード付帯保険は補償範囲を確認
外務省「たびレジ」への登録海外安全情報を自動受信。緊急時に大使館から連絡が来る
パスポートのコピーを複数枚用意スマホで写真撮影してクラウド保存も推奨。原本は宿に保管
Grabアプリをインストール日本からインストール・アカウント登録しておくとスムーズ
現地SIMカードまたはeSIMGrabの使用や緊急連絡にスマホが使えることが必須
eTravel事前登録公式サイト(etravel.gov.ph)のみ使用。詐欺サイトに注意
緊急連絡先のメモ大使館・クレジットカード会社・ホテルの番号を紙にも書く
現金は分散して準備財布は2つ持ち(少額用・メイン用)。大金は宿のセーフティボックスへ

現地での鉄則10か条

No.鉄則
1夜間の路上での単独歩行は避ける。移動はGrabを使う
2見知らぬ人からの飲食物は一切受け取らない(睡眠薬強盗対策)
3スマートフォンは使用後すぐにしまう。路上でのスマホ操作は最小限に
4強盗に遭ったら絶対に抵抗しない。命が最優先
5見知らぬ人(特に若い女性)の誘いにはついていかない
6貴重品は分散して携帯。財布・スマホ・カードを別々のポケットに
7お酒は飲みすぎない。泥酔状態は最大のターゲットになる
8金銭トラブルは「親しい相手でも詐欺の可能性あり」と意識する
9交際・性的関係は相手の年齢を確認。未成年との関係は重罪
10困ったことがあれば在フィリピン日本国大使館に連絡する

被害に遭ったときの緊急対応

STEP別緊急対応マニュアル

STEP 1【まず安全を確保】 危険な場所から離れる。けがをしている場合は救急車(911)を呼ぶ

STEP 2【警察に通報】 最寄りの警察署へ。English OKか確認。Grabで「police station」を検索

STEP 3【大使館に連絡】 パスポート紛失・重大事件は在フィリピン日本国大使館へ(邦人援護ホットライン)

STEP 4【カードの停止】 クレジットカード・デビットカードが盗まれた場合、日本のカード会社に即時連絡

STEP 5【ホテルへ報告】 宿泊中なら速やかにホテルのスタッフに報告。CCTV確認を依頼できる場合も

STEP 6【保険会社に連絡】 海外旅行保険を使用する場合は、事案発生後できるだけ早く保険会社へ

緊急連絡先一覧

連絡先電話番号備考
連絡先電話番号備考
フィリピン緊急(警察・救急・消防)911全国共通の緊急番号
在フィリピン日本国大使館028551-5710平日9:00〜17:00
邦人援護ホットライン(24時間)028551-5786緊急時は24時間対応
在フィリピン日本大使館メールryoji@ma.mofa.go.jp非緊急の相談はメールも可
フィリピン観光警察(Tourist Police(02)8524-1660観光地周辺の警察
外務省海外安全相談センター(日本)03-3580-3311日本語で相談可

事前に上記の番号をスマートフォンに登録しておきましょう。困ったときに検索する時間はありません。

それでも、フィリピンは最高の旅行先である

ここまで多くのリスクを解説してきましたが、最後に大切なことをお伝えします。

フィリピンは、世界でも指折りの「人の温かさ」を持つ国です。フィリピン人のホスピタリティ・笑顔・明るさは世界中の旅行者を魅了します。美しい海、豊かな食文化、活気あるナイトライフ、歴史的な観光地すべてが揃った非常に魅力的な国です。

本記事で紹介した注意事項は「フィリピンが危険だから行かないほうがいい」という意味ではありません。正しい知識と適切な行動さえ取れば、フィリピン旅行は最高の体験になります。毎年数十万人の日本人が安全に旅行・在住しているという事実がその証拠です。

フィリピン旅行を最高にするための3つの心得

  • 1. 「日本と同じ感覚」を捨てる。フィリピンはフィリピンのルールで動いている
  • 2. 本記事の対策を守れば、犯罪のターゲットになる確率は大幅に下がる
  • 3. 困ったら一人で抱え込まず、大使館・ホテル・現地の信頼できる人に助けを求める

準備をしっかり整えて、フィリピンで最高の思い出を作ってください。

【参考・出典】

  • 在フィリピン日本国大使館「フィリピンにおける安全対策」(2025年最新版)
  • 外務省海外安全ホームページ「フィリピン安全対策基礎データ」(2025年)
  • 外務省スポット情報「マニラ首都圏における強盗事件の連続発生に伴う注意喚起」(20255月)
  • 在フィリピン日本国大使館「海外安全対策情報(202513月分)」

本記事の情報は20262月時点のものです。渡航前に最新の外務省海外安全ホームページおよび在フィリピン日本国大使館の情報をご確認ください。

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