「フィリピンは物価が安いって聞くけど、実際どのくらいで生活できるの?」 「マニラで一人暮らしすると、月々どれくらいかかる?」 「日本と比べて本当に安く暮らせる?」
フィリピン、特に首都マニラへの移住や長期滞在を考える際、最も気になるのが「実際の生活費」ではないでしょうか。インターネット上には「月5万円で暮らせる!」という情報から「意外と高い」という声まで、様々な情報が飛び交っています。
本記事では、マニラでの実際の生活費を、節約型・標準型・快適型の3つの予算パターンに分けて詳しく解説します。さらに、エリア別の家賃相場、効果的な節約術、注意すべき隠れコストまで、リアルな数字とともに徹底的にお伝えします。
※本記事のレートは1ペソ=2.6円で計算しています(2025年1月基準)
フィリピン・マニラの物価水準【日本との比較】
全体的な物価感覚
フィリピンの物価は、日本の30~60%程度というのが実感値です。ただし、品目によって大きな差があります。
| カテゴリー | 日本比 | 具体例 |
|---|---|---|
| ローカルフード | 20-40% | カリンデリア(大衆食堂)100-200ペソ(260-520円) |
| 日本食・外食 | 80-120% | ラーメン1杯500ペソ~(1,300円~) |
| 家賃(マカティ/BGC) | 50-80% | 1BR 45,000-120,000円 |
| 家賃(郊外) | 20-40% | 1BR 20,000-40,000円 |
| 交通費 | 10-30% | ジプニー1回15ペソ(39円) |
| 通信費 | 40-60% | SIM 20GB 999ペソ(2,600円) |
| 光熱費 | 70-100% | 電気代2,000-4,000ペソ(5,200-10,400円) |
| 日用品(輸入品) | 100-150% | 日本製品は割高 |
| 日用品(現地品) | 30-60% | ローカルブランドは安い |
重要なポイント
安いもの:
- ローカルフード、果物、野菜
- 公共交通機関(ジプニー、トライシクル)
- 現地製の日用品
- マッサージ、ヘアカット
- 人件費を伴うサービス
日本と変わらない、または高いもの:
- 日本食レストラン
- 輸入品(日本製の食品、化粧品など)
- ハイエンドなコンドミニアム
- 国際標準の医療サービス
- 欧米ブランドの衣料品
エリア別・家賃相場の完全ガイド
マニラ首都圏(メトロマニラ)の中でも、エリアによって家賃相場は大きく異なります。
ハイエンドエリア(外国人・駐在員に人気)
マカティ(Makati)
- 特徴: フィリピンの金融中心地。高級ショッピングモール、レストラン、オフィスビルが集中
- 治安: ★★★★★(非常に良い)
- 利便性: ★★★★★
- 家賃相場:
- スタジオ:35,000-60,000円
- 1BR:50,000-90,000円
- 2BR:80,000-150,000円
BGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)
- 特徴: 計画都市として開発された新興エリア。モダンで清潔、外国人に大人気
- 治安: ★★★★★(マニラで最も安全)
- 利便性: ★★★★★
- 家賃相場:
- スタジオ:40,000-70,000円
- 1BR:60,000-120,000円
- 2BR:100,000-200,000円
マカティ/BGCの特徴:
- 24時間セキュリティ完備のコンドミニアムが主流
- プール、ジム、コワーキングスペースなど充実した共用設備
- 徒歩圏内に生活に必要なものがすべて揃う
- 日本人コミュニティも多い
- 家賃は高いが、その分の価値は十分にある
ミッドレンジエリア(コスパ重視)
ケソンシティ(Quezon City)
- 特徴: マニラ最大の面積を持つ都市。語学学校が多い
- 治安: ★★★☆☆(エリアによって差がある)
- 利便性: ★★★★☆
- 家賃相場:
- スタジオ:20,000-40,000円
- 1BR:30,000-55,000円
- 2BR:45,000-80,000円
パシグ(Pasig)
- 特徴: ビジネス地区と住宅地が混在。オルティガスセンターがある
- 治安: ★★★★☆
- 利便性: ★★★★☆
- 家賃相場:
- スタジオ:25,000-45,000円
- 1BR:35,000-60,000円
- 2BR:55,000-90,000円
マンダルヨン(Mandaluyong)
- 特徴: マカティとオルティガスの中間に位置。大型モールあり
- 治安: ★★★☆☆
- 利便性: ★★★★☆
- 家賃相場:
- スタジオ:22,000-40,000円
- 1BR:32,000-55,000円
- 2BR:50,000-85,000円
バジェットエリア(節約重視)
マニラ市内(旧市街)
- 特徴: 歴史的なエリア。ローカル色が強い
- 治安: ★★☆☆☆(注意が必要)
- 利便性: ★★★☆☆
- 家賃相場:
- スタジオ:15,000-25,000円
- 1BR:20,000-35,000円
カローカン(Caloocan)、パラニャーケ(Parañaque)など
- 特徴: 完全にローカルエリア
- 治安: ★★☆☆☆
- 利便性: ★★☆☆☆
- 家賃相場:
- スタジオ:10,000-20,000円
- 1BR:15,000-30,000円
エリア選びのポイント
マカティ/BGCがおすすめな人:
- 初めてのフィリピン生活
- 安全・快適さを最優先したい
- リモートワークで収入が安定している
- 短期~中期滞在(1年以内)
ケソン/パシグ等がおすすめな人:
- コストと利便性のバランスを取りたい
- 語学留学生
- 長期滞在を予定している
- ある程度フィリピンに慣れている
バジェットエリアがおすすめな人:
- とにかく生活費を抑えたい
- フィリピン語(タガログ語)が話せる
- 現地の文化にどっぷり浸かりたい
- 治安面のリスクを理解している
予算別・生活費シミュレーション(3パターン)
実際にマニラで一人暮らしをする場合の月々の生活費を、3つの予算レベルで詳しくシミュレーションします。
【パターン1】節約型:月6万円~8万円
対象: 語学留学生、バックパッカー、徹底的にコストを抑えたい人
| 費用項目 | 金額(ペソ) | 金額(円) | 詳細 |
|---|---|---|---|
| 家賃 | 8,000 | 20,800 | ケソンのスタジオ、シェアハウスも検討 |
| 食費 | 6,000 | 15,600 | ほぼローカルフード、自炊メイン |
| 光熱費 | 1,500 | 3,900 | エアコン控えめ、扇風機活用 |
| 通信費 | 500 | 1,300 | プリペイドSIM、最低限のデータ |
| 交通費 | 1,000 | 2,600 | ジプニー、徒歩中心 |
| 日用品 | 500 | 1,300 | 現地ブランドのみ |
| 交際費 | 1,500 | 3,900 | 最小限 |
| 予備費 | 1,000 | 2,600 | 医療費・緊急用 |
| 合計 | 20,000 | 52,000 | – |
生活の特徴:
- カリンデリアで食事(1食100-150ペソ)
- 日本食はほぼ食べない
- エアコンは夜の暑い時だけ
- 移動はジプニーとトライシクル
- 娯楽は公園散歩やローカルマーケット
- 日用品は最低限、現地製のみ
メリット:
- 圧倒的な低コスト
- ローカル文化を深く体験できる
- 節約スキルが身につく
デメリット・注意点:
- 快適性は低い(暑さ、騒音など)
- 治安面でのリスクあり
- 栄養バランスの偏りに注意
- 日本の食事や生活レベルが恋しくなる可能性
【パターン2】標準型:月10万円~13万円
対象: 一般的な駐在員、リモートワーカー、長期滞在者
| 費用項目 | 金額(ペソ) | 金額(円) | 詳細 |
|---|---|---|---|
| 家賃 | 20,000 | 52,000 | ケソン/パシグの1BR、プール・ジム付き |
| 食費 | 12,000 | 31,200 | 週4-5ローカル、週2-3日本食・カフェ |
| 光熱費 | 2,500 | 6,500 | エアコン夜間使用、水道代込み |
| 通信費 | 1,000 | 2,600 | SIM 20GB + 自宅WiFi |
| 交通費 | 2,500 | 6,500 | Grab週2-3回、バイクタクシー併用 |
| 日用品 | 1,000 | 2,600 | 現地品+一部日本製 |
| 交際費 | 5,000 | 13,000 | 週1-2回外食・飲み会 |
| 娯楽費 | 2,000 | 5,200 | 映画、マッサージ、観光 |
| 予備費 | 2,000 | 5,200 | 医療費・緊急用 |
| 合計 | 48,000 | 124,800 | – |
生活の特徴:
- セキュリティのしっかりしたコンドミニアム
- 平日はローカル食、週末は日本食も楽しむ
- エアコンは夜間快適に使用
- 移動はGrab、バイクタクシー中心
- 週末はモール、カフェ、レストランで過ごす
- 日本人の友人との交流もある
メリット:
- 快適さと節約のバランスが良い
- ストレスの少ない生活
- 日本食も我慢せずに食べられる
- 趣味や交友関係も充実
デメリット・注意点:
- ある程度の収入が必要
- エアコンの使い過ぎで電気代が跳ね上がることも
- 外食が増えると予算オーバーしやすい
【パターン3】快適型:月15万円~25万円
対象: 駐在員(高待遇)、高収入リモートワーカー、快適さ重視の人
| 費用項目 | 金額(ペソ) | 金額(円) | 詳細 |
|---|---|---|---|
| 家賃 | 35,000 | 91,000 | マカティ/BGCの1-2BR、高層階 |
| 食費 | 20,000 | 52,000 | 日本食中心、週4-5外食 |
| 光熱費 | 3,500 | 9,100 | エアコン1日中使用可能 |
| 通信費 | 2,000 | 5,200 | SIM無制限+高速WiFi |
| 交通費 | 5,000 | 13,000 | Grab中心、たまにレンタカー |
| 日用品 | 2,000 | 5,200 | 日本製品も購入 |
| 交際費 | 10,000 | 26,000 | 週2-3回高級レストラン・バー |
| 娯楽費 | 5,000 | 13,000 | ジム、ゴルフ、旅行、習い事 |
| 家事代行 | 4,000 | 10,400 | 週2回のクリーニング、料理代行 |
| 予備費 | 3,000 | 7,800 | 医療費・緊急用(民間保険あり) |
| 合計 | 89,500 | 232,700 | – |
生活の特徴:
- マニラ最高クラスのコンドミニアム
- 食事は日本食レストラン中心
- エアコン24時間稼働でも気にしない
- 移動は基本Grab、時にレンタカー
- 週末は高級レストラン、ゴルフ、マッサージ、近隣国への旅行
- 家事代行を利用して時間を有効活用
メリット:
- 日本と同等以上の快適な生活
- ストレスフリー
- 安全性・利便性が最高レベル
- 社交的な生活も充実
デメリット・注意点:
- 高収入が必須
- 「物価が安いフィリピン」のメリットは薄れる
- ローカル文化との接点が少なくなる可能性
費目別の詳細解説と節約テクニック
家賃の節約テクニック
1. 長期契約で割引交渉
- 1年契約よりも2年契約で月額5-10%引きを提案
- 前払い(3-6ヶ月分)で割引交渉も可能
2. シェアハウス・ルームシェア
- 2BRを2人でシェアすれば家賃を半分に
- 日本人向けシェアハウスも増加中(月2-3万円)
3. コンドテルではなくコンドミニアム
- 短期向けコンドテル(サービスアパート)は割高
- 長期契約のコンドミニアムを選ぶ
4. 家具付き物件を選ぶ
- 初期費用(家具購入)を大幅に節約
- 退去時の手間も省ける
5. 直接オーナーと契約
- 不動産仲介を通さず、オーナーと直接交渉
- 仲介手数料(家賃1ヶ月分)を節約
食費の節約テクニック
1. ローカルマーケットを活用
- スーパーより30-50%安い
- 新鮮な野菜・果物・肉・魚が格安
2. カリンデリアを味方につける
- 大衆食堂で1食100-200ペソ(260-520円)
- ボリューム満点、慣れれば美味しい
3. 自炊の基本を覚える
- 米、卵、鶏肉は非常に安い
- 簡単な料理だけでも月5,000ペソ節約可能
4. ストリートフードを試す
- 焼き鳥(イナサル)10-15ペソ
- バナナキュー、トゥロンなど15-30ペソ
- ただし衛生面に注意
5. 日本食は「ハレの日」に
- 週1-2回だけと決める
- ランチタイムは割安セットがある店も
6. 水はリフィルステーションで
- 5ガロン(約19L)を35-50ペソで購入
- ペットボトル水より圧倒的に安い
光熱費の節約テクニック
1. エアコンの使い方を工夫
- タイマー機能を活用(寝る時だけ)
- 設定温度は26-27℃に
- 扇風機と併用で体感温度を下げる
2. インバーターエアコンの物件を選ぶ
- 旧式エアコンより電気代30-50%削減
- 契約前に確認必須
3. 日中は外出
- コワーキングスペース、カフェ、モールを活用
- 冷房費の削減になる
4. LED電球に交換(可能なら)
- 白熱電球の1/5の消費電力
- オーナーに相談して交換許可をもらう
交通費の節約テクニック
1. 職場から徒歩圏内に住む
- 通勤費ゼロ
- 時間の節約にもなる
2. ジプニーをマスターする
- 1回15ペソ程度
- ルートを覚えれば最安の移動手段
3. バイクタクシー(Move It, Angkas)を活用
- Grabより安い
- 渋滞をすり抜けられる
4. 月額定期券(Beep Card)を利用
- MRT、LRTで使える
- チャージ式で便利
5. 徒歩を楽しむ
- マカティ、BGC内は歩道が整備
- 健康にも良い
通信費の節約テクニック
1. プリペイドSIMを活用
- 必要な分だけチャージ
- 使わない月は最低限に抑える
2. WiFiを最大限活用
- カフェ、モール、コンドの共用部で無料WiFi
- データ使用量を抑える
3. 複数SIMの比較
- Globe、Smart、TNTなど各社のプロモを比較
- 時期によってお得なプランが変わる
4. 家族・友人とデータシェア
- 家族プランで割安に
- テザリングで複数デバイスをカバー
5. 知っておくべき「隠れコスト」
マニラで生活する際、見落としがちな出費があります。
1. ビザ延長費用
- 観光ビザは30日まで無料
- 延長は3,500ペソ~/月
- 長期滞在なら学生ビザや就労ビザを検討
2. コンドミニアム管理費・共益費
- 家賃とは別に月2,000-5,000ペソ
- 物件によっては家賃に含まれる場合も
- 契約前に必ず確認
3. デポジット(敷金)
- 家賃の2ヶ月分が一般的
- 退去時に返金(破損等なければ)
- 初期費用として大きな出費
4. 医療費・薬代
- 風邪の診察で1,000-2,000ペソ
- 薬代は比較的安い(200-500ペソ)
- 重い病気は高額になる可能性
- 海外旅行保険は必須
5. ビザ取得・更新費用
- SSP(就学許可証):約6,500ペソ
- ACR I-Card(外国人登録証):3,000ペソ
- ECC(出国許可証):500-1,620ペソ
6. 一時帰国費用
- 航空券:往復30,000-80,000円
- 年1-2回帰国する場合、年間10万円前後
7. 盗難・紛失リスク
- スマホ、財布などの盗難被害
- 予備費の確保が重要
8. 為替変動リスク
- 円安になると実質的な生活費が上昇
- ペソ建ての収入がない場合は特に影響大
生活費を抑える10の実践的節約術
1. 「ローカル:外食=7:3」の黄金比率
週の食事を、ローカルフード7割、外食(日本食等)3割に設定すると、満足度と節約を両立できます。
2. モールのセール・プロモを活用
毎月「Payday Sale」(給料日セール)、「3 Days Sale」などのイベントがあります。日用品はこの時にまとめ買い。
3. 「Happy Hour」を狙う
レストランやバーのハッピーアワー(15-19時頃)は飲食が30-50%オフになることも。
4. クレジットカードの特典を活用
- Grabで割引
- レストランで割引
- ポイント還元 フィリピンで使えるクレカを1枚持つと便利。
5. 現地の友人を作る
現地の人から「本当に安い店」「穴場スポット」の情報が得られます。
6. 「買う前に考える」クセをつける
日本と違い、返品が難しいことも多いです。衝動買いを避ける習慣が節約に直結します。
7. 雨季対策をしっかり
雨季(6-11月)は洪水でタクシー代が高騰、外出不可で食材が値上がりなど出費が増えます。事前に備蓄を。
8. オンラインバンキング&電子決済を活用
GCash、PayMayaなどの電子マネーはキャッシュバックやプロモが豊富。ATM手数料も節約できます。
9. 無料・格安の娯楽を見つける
- ビーチ、公園、ハイキングは基本無料
- ローカルフェスティバル
- 無料博物館デー
- コンドのプール・ジム活用
10. 健康管理を徹底
医療費は高額になりがち。予防が最大の節約です。
- 手洗い・うがいの徹底
- 水はリフィルかボトル水
- 屋台の衛生面に注意
- 定期的な運動
よくある質問(FAQ)
- フィリピン・マニラで月いくらあれば生活できますか?
-
ライフスタイルにより大きく異なりますが:
- 節約型: 月5-8万円(ローカル生活中心)
- 標準型: 月10-13万円(快適さとコストのバランス)
- 快適型: 月15-25万円(日本と同等以上の生活)
初めての方は、最低でも月10万円は見ておくことをおすすめします。
- 家賃はどのエリアがコスパ最高ですか?
-
ケソンシティ、パシグ、マンダルヨンあたりがコスパ良好です。
- マカティ/BGCほど高くない(家賃3-6万円程度)
- それでいて基本的なインフラは整っている
- モール、レストラン、病院も近い
- 治安も比較的安定
初めての方や安全重視ならマカティ/BGC、コスパ重視ならケソン/パシグがおすすめです。
- 食費を抑えるコツは?
-
以下の方法が効果的です:
- ローカルフードを基本に:カリンデリアなら1食100-200ペソ
- ローカルマーケットで買い物:スーパーの半額程度
- 自炊の基本を覚える:米、卵、鶏肉は非常に安い
- 日本食は週1-2回に制限:1食500ペソ以上かかる
- 水はリフィルステーション:5ガロン35-50ペソ
これらを実践すれば、月の食費を1万ペソ(2.6万円)以下に抑えることも可能です。
- エアコンの電気代が心配です。実際どのくらいかかりますか?
-
A. 使用頻度によって大きく変わります:
- 控えめ使用(夜のみ、扇風機併用): 月2,000-2,500ペソ(5,200-6,500円)
- 通常使用(夜間+休日): 月2,500-3,500ペソ(6,500-9,100円)
- フル稼働(ほぼ1日中): 月4,000-6,000ペソ(10,400-15,600円)
節約のコツ:
- インバーターエアコンの物件を選ぶ
- 設定温度は26-27℃
- タイマー機能を活用
- 扇風機と併用
- 日本円をペソに両替するベストな方法は?
-
レートの良い順:
- 両替商(Money Changer) – 最もレートが良い(マカティ、BGC、モール内)
- 銀行 – 安全だがレートはやや悪い
- ATMでキャッシング – 手数料とレートを確認
- 空港の両替所 – レートが最も悪い(緊急時のみ)
おすすめ: 到着時は空港で最低限だけ両替し、後日レートの良い両替商を利用。
- 安全な水の確保方法は?
-
以下の方法があります:
- リフィルステーション:5ガロン(19L)35-50ペソ、最も経済的
- ボトル水購入:コンビニで500ml 15-25ペソ
- ウォーターサーバーレンタル:月額300-500ペソ+水代
- 浄水器設置:初期費用高いが長期的には経済的
重要: 水道水は飲まないこと。歯磨きもボトル水推奨。
- 交通費を抑える方法は?
-
移動手段のコスト比較:
手段 料金目安 メリット デメリット ジプニー 15ペソ~ 最安 ルートが複雑、混雑 トライシクル 20-50ペソ 近距離に便利 交渉が必要 バイクタクシー 40-100ペソ 渋滞をすり抜け やや危険 Grab(バイク) 50-150ペソ アプリで簡単 雨天は高騰 Grab(車) 100-300ペソ 安全・快適 コスト高 MRT/LRT 15-30ペソ 速い、安い 混雑、路線限定 節約のコツ: 職場から徒歩圏内に住む、ジプニーをマスターする、バイクタクシ
- 日本食は本当に高いですか?
-
はい、日本とほぼ同じか、やや高いです:
- ラーメン:500-800ペソ(1,300-2,080円)
- 定食:400-700ペソ(1,040-1,820円)
- 寿司:300-1,500ペソ(780-3,900円)
- 居酒屋:1人2,000-3,000ペソ(5,200-7,800円)
輸入コストや家賃の高さから、日本とあまり変わりません。節約したいなら、日本食は「特別な日」に限定するのがおすすめです。
- コンドミニアムの初期費用はどのくらい?
-
一般的な初期費用:
- 敷金(Security Deposit): 家賃2ヶ月分
- 前払い家賃(Advance): 家賃1-2ヶ月分
- 仲介手数料(不動産会社経由の場合): 家賃1ヶ月分
- 管理費・共益費(初回分): 2,000-5,000ペソ
合計: 家賃の4-6ヶ月分程度
例:家賃3万円の物件 → 初期費用12-18万円
- フィリピン移住で失敗しないための生活費のコツは?
-
以下のポイントを押さえましょう:
- 最初は予算多めに:慣れるまで想定外の出費が多い
- 緊急資金を確保:最低3ヶ月分の生活費を別途キープ
- 固定費を抑える:家賃は収入の30%以内に
- 段階的に節約:いきなり極端な節約生活は挫折の元
- 収支記録をつける:アプリで毎日記録、月末に見直し
- 現地の人から学ぶ:ローカルの知恵が最強の節約術
- 為替リスクを考慮:円建て収入の場合、円安時の対策も
- 保険は必須:医療費の自己負担は避ける
まとめ
重要ポイントの振り返り
1. マニラの生活費は選択次第
- 節約型:月5-8万円
- 標準型:月10-13万円
- 快適型:月15-25万円
2. 最もコストに影響するのは「家賃」と「食費」
- この2つで生活費の50-60%を占める
- エリア選び、ローカルフード活用が鍵
3. 日本より確実に安いもの
- ローカルフード
- 交通費(ジプニー、バイクタクシー)
- マッサージ、ヘアカット
- 人件費を伴うサービス
4. 日本と変わらない、または高いもの
- 日本食
- 輸入品
- 高級コンドミニアム
- 国際水準の医療
5. 隠れコストに注意
- ビザ関連費用
- 管理費・共益費
- 医療費・保険
- 一時帰国費用
予算別のおすすめプラン
月8万円以下で暮らしたい方:
- エリア:ケソン、マニラ市郊外
- 家賃:2万円以下(スタジオ、シェアハウス)
- 食事:ローカルフード90%以上
- 移動:ジプニー、徒歩中心
- 娯楽:無料・格安のものだけ
月10-13万円で快適に暮らしたい方(おすすめ):
- エリア:ケソン、パシグ、マンダルヨン
- 家賃:3-5万円(1BR、プール・ジム付き)
- 食事:ローカル70%、日本食30%
- 移動:バイクタクシー、Grab併用
- 娯楽:週末の外食、月1-2回のレジャー
月15万円以上で日本レベルの快適さを求める方:
- エリア:マカティ、BGC
- 家賃:6-12万円(1-2BR、高層階、充実設備)
- 食事:日本食中心、好きなものを食べる
- 移動:Grab中心
- 娯楽:制限なし
最後に:生活費だけで判断しない
フィリピン・マニラでの生活は、単に「安い」だけではありません。
得られるもの:
- 英語環境での生活・仕事
- 温暖な気候と開放的な雰囲気
- 多様な文化体験
- 人との温かいつながり
- 新しい価値観との出会い
直面する課題:
- 言語の壁(英語+タガログ語)
- 文化・習慣の違い
- インフラの未熟さ(交通渋滞、停電等)
- 治安面での注意
- 日本の家族・友人との距離
生活費は重要な判断材料ですが、それだけで決めるのではなく、自分が何を求め、何を許容できるかを総合的に考えることが大切です。

