【費用・治安・コミュニティ全て公開】フィリピン・クラークに移住するなら知っておくべき全知識|現地在住日本人が本音で解説

【費用・治安・コミュニティ全て公開】フィリピン・クラークに移住するなら知っておくべき全知識|現地在住日本人が本音で解説

「『物価安くて英語が通じる移住先は?』『フィリピンで安全に暮らせる街は?』そんな悩みに答えるのがクラークです。元米軍基地のため治安が良く、日本人向け施設が充実。実際に移住して5年の筆者が、『月8万円生活』の内訳から日本人が集まるスーパーまで、現地写真付きで全てお伝えします!」

近年、フィリピンへの移住を検討する日本人が急増しています。その中でも、マニラやセブに次ぐ第3の選択肢として注目されているのが「クラーク」です。なぜクラークが選ばれるのか、そして実際の生活はどのようなものなのか、現地在住の筆者が包み隠さずお伝えします。

目次

クラークが移住先として選ばれる5つの理由

①日本人コミュニティの厚いサポート

クラークには約800人の日本人が在住しており、しっかりとしたコミュニティが形成されています。

日本語対応クリニック3施設

  • クラーク・メディカルセンター(24時間体制)
  • エンジェルス・ユニバーシティ・ファウンデーション・メディカルセンター
  • フィールズ・アベニュー・メディカルクリニック

日本人会主催の月1回交流会

参加費200ペソ(約500円)で、毎月第3土曜日に開催。新規移住者向けのオリエンテーションや、現地情報の交換が行われます。

LINEグループで情報共有

「クラーク日本人サポート」グループには300人以上が参加。ゴミ出しルールから大家さんの評判、おすすめレストランまで、リアルタイムで情報が共有されています。

②マニラより治安が良い

クラークの治安の良さは、フィリピン国内でも特筆すべき点です。

犯罪発生率がフィリピン平均の1/3

2023年の警察統計によると、クラークの犯罪発生率は人口1万人あたり12件と、フィリピン平均の36件を大幅に下回っています。

元米軍基地のため道路整備・街灯が充実

アメリカ軍基地として使用されていた歴史から、道路の整備状況や街灯の設置率が他の地域と比べて格段に良好です。夜間の一人歩きも、基本的なエリアであれば安全です。

セキュリティガードの配置

主要施設やコンドミニアムには24時間体制のセキュリティガードが配置されており、日本人にとって安心できる環境が整っています。

③英語環境で生活可能

クラークでは日常生活のほぼ全てを英語で行うことができます。

タクシー運転手~市場店主まで基礎英語が通じる

英語普及率が90%以上と、フィリピン国内でも最高レベル。簡単な英語での意思疎通であれば、ほとんどの場面で困ることはありません。

語学学校の授業料はマニラの半額

1時間150ペソ(約375円)からのマンツーマンレッスンが受けられます。マニラの平均的な授業料(1時間300ペソ)と比べて、約半額で質の高い英語教育を受けることができます。

国際的な環境

韓国系企業や欧米系企業も多く進出しており、多国籍な環境の中で英語を実践的に学ぶことができます。

④日本とのアクセス良好

クラークは日本からのアクセスが非常に良好です。

成田~クラーク直行便(4時間半)

フィリピン航空とセブパシフィック航空が直行便を運航。成田空港から約4時間半で到着できます。

日本食材店「サクラマート」

醤油・味噌などの基本的な調味料から、冷凍食品、お米まで、日本食材が豊富に揃っています。価格は日本の1.5~2倍程度ですが、十分に入手可能です。

日本企業の進出

トヨタ、ホンダ、三菱電機など、多くの日本企業がクラークに進出しており、日本人向けのサービスやサポートが充実しています。

⑤医療費が日本の1/5

クラークの医療費は日本と比較して非常に安価です。

歯科検診:500ペソ(約1,250円)

日本では3,000円程度かかる歯科検診が、1,250円程度で受けられます。

風邪の診察:800ペソ(約2,000円)

一般的な風邪の診察と処方薬込みで2,000円程度。日本の自己負担額(約3,000円)と比べて安価です。

海外保険との併用

日本の海外保険に加入していれば、さらに自己負担額を抑えることができます。

リアルな生活コスト徹底比較(日本vsクラーク)

1人暮らしの場合の月間生活費

項目クラーク東京(比較)差額
家賃(スタジオタイプ:ワンルーム)8,000-15,000ペソ<br>(2-3.7万円)8-18万円約80%削減
光熱費2,500ペソ<br>(約6,250円)1.5万円約60%削減
食費6,000ペソ<br>(約1.5万円)4万円約60%削減
外食(1回)300-500ペソ<br>(750-1,250円)1,000-3,000円約70%削減
交通費(月)1,200ペソ<br>(約3,000円)1.5万円約80%削減
通信費1,000ペソ<br>(約2,500円)8,000円約70%削減
娯楽費3,000ペソ<br>(約7,500円)3万円約75%削減

節約ケースでは月8万円、ゆとりある生活で月15万円が目安

具体的な食費の内訳

自炊中心の場合(月6,000ペソ)

  • 米(25kg):1,500ペソ
  • 肉・魚類:2,000ペソ
  • 野菜・果物:1,500ペソ
  • 調味料・その他:1,000ペソ

外食中心の場合(月12,000ペソ)

  • 朝食(カフェ):200ペソ/日
  • 昼食(ローカル食堂):300ペソ/日
  • 夕食(日本料理店):500ペソ/日

2人世帯(夫婦)の場合

2人世帯の場合、月間生活費は15-25万円程度が目安となります。家賃は2LDKで12,000-20,000ペソ、食費は1.5倍程度、その他費用は大きく変わりません。

日本人向け居住エリアガイド

①フォンテンレジョイシティ周辺

おすすめ度:★★★★★

特徴

  • セキュリティ24時間体制
  • 日本人家庭が50世帯以上居住
  • スーパー「Puregold」まで徒歩5分

家賃相場

  • 1LDK:12,000-18,000ペソ
  • 2LDK:15,000-25,000ペソ
  • 3LDK:20,000-35,000ペソ

周辺施設

  • 日本料理店「さくら」(徒歩3分)
  • 国際クリニック(徒歩10分)
  • 語学学校「QQ English」(車で5分)

メリット

  • 日本人コミュニティが充実
  • 生活に必要な施設が徒歩圏内
  • 治安が良く、女性の一人住まいも安心

デメリット

  • 家賃がやや高め
  • 週末は観光客で混雑することがある

②クラーク・フリーポートゾーン

おすすめ度:★★★★☆

特徴

  • 元米軍基地エリアで最も治安が良い
  • インターナショナルスクールまで車で10分
  • 週末ファーマーズマーケット開催

家賃相場

  • 1LDK:10,000-15,000ペソ
  • 2LDK:13,000-20,000ペソ
  • 3LDK:18,000-30,000ペソ

周辺施設

  • SMクラーク(大型ショッピングモール)
  • クラーク博物館
  • 複数のゴルフ場

メリット

  • 最高レベルの治安
  • 緑豊かな環境
  • 欧米系住民も多く国際的

デメリット

  • 日本人コミュニティはやや少なめ
  • 移動に車が必要な場合が多い

③アンヘレス市境エリア

おすすめ度:★★★☆☆

特徴

  • 家賃相場がクラーク中心部より30%安い
  • 日本人経営のコワーキングスペースあり
  • ローカル色が強い

家賃相場

  • 1LDK:6,000-10,000ペソ
  • 2LDK:8,000-15,000ペソ
  • 3LDK:12,000-20,000ペソ

周辺施設

  • ローカル市場(新鮮な食材が安価)
  • 日本人経営「ワークスペース・クラーク」
  • 複数の語学学校

メリット

  • 生活費を大幅に抑えられる
  • フィリピン文化により近い体験ができる
  • 起業家・フリーランサーのコミュニティあり

デメリット

  • 治安面で他エリアより注意が必要
  • 日本人向けサービスが少ない

ビザ・永住権の取得方法

①最初の1年は「SRRVビザ」(35歳以上対象)

Special Retiree’s Residence Visa(特別退職者居住ビザ)

申請条件

  • 年齢:35歳以上
  • 預金:2万ドル(約300万円)をフィリピンの銀行に預金
  • 年金受給者:預金要件免除(月額800ドル以上の年金受給証明が必要)

申請手順

  1. 日本で必要書類を準備(約1か月)
  2. フィリピンで申請手続き(約2週間)
  3. 預金手続き(約1週間)
  4. ビザ発行(約1週間)

メリット

  • 永続的な居住権
  • 何度でも出入国可能
  • 配偶者・子供も同時申請可能

デメリット

  • 預金が拘束される
  • 年会費360ドルが必要

②長期滞在なら「投資家ビザ」

申請条件

  • 現地企業への5万ドル以上の投資
  • または不動産投資による永住権取得

人気の投資先

  • 飲食店開業(初期費用約100万円)
  • 語学学校経営
  • 不動産投資

申請手順

  1. 現地法人設立(約1か月)
  2. 投資実行(約2週間)
  3. ビザ申請(約1か月)

③その他のビザオプション

観光ビザ延長

  • 最大3年間延長可能
  • 毎月の延長手続きが必要
  • 費用:約3,500ペソ/月

学生ビザ

  • 語学学校在籍で取得可能
  • 最大2年間
  • 費用:約15,000ペソ/年

現地日本人の生の声インタビュー

インタビュー①:田中さん(40代男性、移住3年目)

Q. 移住のきっかけは? 「日本での働き方に疑問を感じ、40歳を機に環境を変えたいと思いました。クラークを選んだのは、治安の良さと日本からのアクセスの良さです。」

Q. 実際の生活費は? 「月12万円程度で、日本にいた時の1/3の生活費です。特に住居費と食費の安さに驚きました。」

Q. 後悔した点は? 「雨季の停電(年間3-4回)に備えてモバイルWi-Fiが必須だと知りたかった。最初の年は仕事に支障が出ました。」

Q. 移住を検討している人へのアドバイス 「まずは1か月間の体験滞在をおすすめします。現地の生活リズムを体験することで、本当に自分に合うかがわかります。」

インタビュー②:鈴木夫妻(50代、移住2年目)

Q. 夫婦での移住の決断理由は? 「早期リタイアを検討していた時に、クラークの生活費の安さと医療レベルの高さに魅力を感じました。」

Q. 驚いたメリットは? 「メイドさんが月1.5万円で雇え、家事時間が激減しました。その分、夫婦の時間や趣味の時間が増えて、QOLが格段に向上しました。」

Q. 日本との往復頻度は? 「3か月に1回程度日本に帰っています。LCCを使えば往復5万円程度で、気軽に帰国できます。」

インタビュー③:山田さん(30代女性、移住1年目)

Q. 女性一人での移住の不安は? 「最初は治安面が心配でしたが、日本人コミュニティのサポートが手厚く、すぐに慣れました。」

Q. 仕事はどうしていますか? 「日本の会社とリモートワークで契約しています。時差が1時間しかないので、日本の会社との連携も問題ありません。」

Q. 現地での友人関係は? 「日本人だけでなく、韓国人や欧米人の友人もできました。英語の上達も実感しています。」

失敗しない移住準備チェックリスト

出発前の準備(日本で済ませること)

□資金準備

  • 3ヶ月分の生活費をペソで準備(約25万円)
  • 緊急時用の円貨預金(約50万円)
  • クレジットカード2枚以上(VISA・Master各1枚)

□各種手続き

  • 日本の免許証→国際免許証への切り替え
  • 海外転出届の提出
  • 海外保険の加入
  • 携帯電話の海外プラン変更

□健康管理

  • 常用薬の1年分ストック
  • 健康診断書の英訳版作成
  • 予防接種の検討(A型肝炎、B型肝炎、破傷風)

□持参品

  • 変圧器・変換プラグ
  • 日本の電化製品(炊飯器、ドライヤーなど)
  • 日本の薬(正露丸、バファリンなど)

現地到着後の準備

□通信環境

  • 現地SIMカード(GlobeまたはSmart)
  • Wi-Fiルーターの設置
  • 日本の電話番号の維持(IP電話など)

□銀行口座開設

  • BPI(Bank of the Philippine Islands)
  • BDO(Banco de Oro)
  • 初回入金は最低5,000ペソ

□生活基盤

  • 住居の確保(最初は短期レンタルから)
  • 生活必需品の購入
  • 日本人コミュニティへの参加

□防災対策

  • 防災グッズ(懐中電灯・簡易トイレ)
  • 非常食の備蓄
  • 緊急連絡先の整理

長期滞在のための準備

□ビザ関連

  • 適切なビザの選択と申請
  • 必要書類の準備
  • 更新手続きのスケジューリング

□税務関連

  • 日本の税務署への確定申告
  • フィリピンの税務について専門家に相談
  • 二重課税防止協定の理解

□医療関連

  • 現地医療機関の登録
  • 健康保険の加入検討
  • 定期健診のスケジューリング

クラーク移住で注意すべきポイント

気候・自然災害対策

雨季(6月-11月)の対策

  • 防水グッズの準備
  • 停電対策(モバイルバッテリー、懐中電灯)
  • 室内の湿度管理(除湿機・エアコン)

台風シーズン(7月-10月)

  • 台風情報の収集方法の確認
  • 非常食・水の備蓄
  • 避難場所の確認

文化・習慣の違い

フィリピン時間(フィリピーノタイム)

  • 約束の時間に遅れがちな文化
  • 余裕を持ったスケジューリングが必要

宗教・文化への理解

  • 90%がキリスト教徒
  • 日曜日は多くの店舗が休業
  • 宗教的な祝日が多い

言語・コミュニケーション

英語以外の現地語

  • タガログ語の基本的な挨拶を覚えるのがおすすめ
  • 地元の人との関係構築に有効

日本語の通じる場面

  • 日本系企業・店舗
  • 日本人コミュニティ内
  • 一部の現地スタッフ

まとめ

クラーク移住の最大の魅力は「日本との程よい距離感」です。日本語が通じる環境がありながら、物価は1/3という経済的メリット。治安の良さと充実した日本人コミュニティにより、初めての海外移住でも安心して生活をスタートできます。

移住を成功させるためには、事前の情報収集と準備が不可欠です。この記事で紹介した準備チェックリストを参考に、まずは現地でのリサーチ旅行を計画してみてください。「百聞は一見に如かず」— 実際にクラークの空気を肌で感じることで、あなたにとって最適な移住プランが見えてくるはずです。

クラークでの新しい生活は、きっとあなたの人生に新たな価値観と可能性をもたらしてくれるでしょう。現地で皆さんをお迎えできる日を楽しみにしています。

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