クラークvsセブ徹底比較!留学・観光・駐在に最適なのはどっち?

クラークvsセブ徹底比較!留学・観光・駐在に最適なのはどっち?

フィリピンで留学、観光、駐在を考える際、多くの人が候補に挙げるのが「クラーク」と「セブ」です。両都市ともそれぞれ魅力がありますが、特徴は大きく異なります。

セブは「フィリピン留学といえばセブ」と言われるほど有名で、美しいビーチリゾート、充実した観光スポット、豊富な語学学校が魅力です。一方、クラークは元米軍基地の経済特区として治安が良く、ネイティブ講師が多い環境で英語を学べるという特徴があります。

この記事では、クラークとセブを16項目で徹底比較します。立地・アクセス、治安、気候、費用、語学学校、観光スポット、生活環境など、あらゆる角度から両都市を分析し、あなたに最適な選択肢を見つけるお手伝いをします。

目次

クラークvsセブ比較項目一覧

項目クラークセブ
立地ルソン島北部、マニラから2時間ビサヤ諸島、フィリピン第2の都市
アクセス日本からの直行便あり(週4便)日本からの直行便あり(毎日)
治安★★★★★ 非常に良い★★★★☆ 良い
気候熱帯、雨季は雨が多い熱帯、比較的安定
留学費用★★★★★ 非常に安い★★★☆☆ やや高い
語学学校数少ない(約10校)非常に多い(70校以上)
ネイティブ講師★★★★★ 多い★★☆☆☆ 少ない
日本人比率★★★★★ 非常に少ない★★☆☆☆ 多い
観光スポット★★★☆☆ 少ない★★★★★ 非常に多い
ビーチリゾート車で1時間(スービック)目の前(マクタン島)
生活利便性★★★☆☆ やや不便★★★★★ 非常に便利
物価★★★★☆ 安い★★★☆☆ やや高い
おすすめ度(留学)★★★★★★★★★☆
おすすめ度(観光)★★☆☆☆★★★★★
おすすめ度(駐在)★★★★☆★★★★★

クラークvsセブ|立地とアクセス

クラーク

立地

  • ルソン島中部、パンパンガ州
  • マニラから北西に約80km
  • 車で約2時間

日本からのアクセス

  • 成田空港: セブパシフィック航空(月・水・金・日)
  • 関西国際空港: ジェットスター航空(火・木・土)
  • 飛行時間: 約4~5時間
  • 便数: 週4便

クラーク国際空港

  • 市内中心部から車で約20分
  • 新しくモダンな空港施設
  • 国内線・国際線が充実

セブ

立地

  • ビサヤ諸島、セブ島
  • フィリピン第2の都市
  • リゾート地として世界的に有名

日本からのアクセス

  • 成田空港: フィリピン航空、セブパシフィック航空
  • 関西国際空港: フィリピン航空
  • 中部国際空港: フィリピン航空
  • 福岡空港: フィリピン航空
  • 飛行時間: 約4~5時間
  • 便数: ほぼ毎日

マクタン・セブ国際空港

  • セブ市から車で約30分
  • マクタン島のリゾートホテルからは車で約10分
  • 国際線・国内線ともに充実

結論: アクセスの便利さではセブに軍配。直行便の選択肢が多く、毎日就航しています。

クラークvsセブ|治安

クラーク:★★★★★

経済特別区の厳重な警備

クラークの経済特別区は、フィリピンで最も治安が良いエリアの一つです。

治安が良い理由

  • 24時間体制のゲート警備
  • 区域内への入退場を厳重にチェック
  • 監視カメラが多数設置
  • ストリートチルドレンやトライシクルの侵入禁止
  • 警察とコミュニティの協力体制

経済特区内は、まるでアメリカのカリフォルニアのような雰囲気で、「リトル・カリフォルニア」と呼ばれています。道路は広く整備され、高級ホテルやゴルフ場が立ち並び、非常に安全です。

注意点

経済特区の外側(アンヘレス市バリバゴ地区)は歓楽街があり、治安はやや劣ります。夜間の一人歩きは避けましょう。

セブ:★★★★☆

観光地として治安対策が進む

セブも観光地として治安対策が進んでおり、比較的安全です。

治安が良いエリア

  • マクタン島のリゾートエリア
  • アヤラセンター周辺
  • ITパーク
  • 高級住宅街

治安が悪いエリア

  • コロンストリート
  • カルボンマーケット周辺
  • 夜間のダウンタウン

注意点

観光客が多いため、スリ、ひったくり、置き引きなどの軽犯罪は発生します。貴重品の管理に注意が必要です。

結論: 治安はクラークの圧勝。経済特区内の安全性は他の追随を許しません。

クラークvsセブ|気候

クラーク

  • 年間平均気温: 25~29℃
  • 乾季: 12月~5月
  • 雨季: 6月~11月

特徴

  • セブと比べて降水量が多い
  • 8月の降水量はセブの約4倍(418mm vs 110mm)
  • 雨季は雨が多く、スコールが頻繁

セブ

  • 年間平均気温: 26~27℃
  • 乾季: 12月~5月
  • 雨季: 6月~11月

特徴

  • 年間を通して比較的安定した気候
  • 降水量がクラークより少ない
  • 台風の直撃は少ない

結論: 気候の安定性ではセブに軍配。雨が少なく、過ごしやすい環境です。

クラークvsセブ|留学費用

クラーク:★★★★★

非常に安い

  • 授業料: 月10万円~15万円
  • 宿泊費: 月2万円~4万円
  • 食費: 月2万円~3万円
  • 合計: 月14万円~22万円

セブと比べて約20~30%安く留学できます。

セブ:★★★☆☆

やや高い

  • 授業料: 月15万円~20万円
  • 宿泊費: 月3万円~5万円
  • 食費: 月3万円~4万円
  • 合計: 月21万円~29万円

観光地のため、物価がやや高めです。

結論: 費用を抑えたいならクラーク。セブより20~30%安く留学できます。

クラークvsセブ|語学学校

クラーク:約10校

特徴

  • 語学学校の数は少ない
  • 韓国資本の学校が多い
  • ネイティブ講師が在籍する学校が多い
  • 少人数制の学校が多い

主な語学学校

  • EG Academy
  • CIP(Clark Institute of the Philippines)
  • Global Standard(GS)
  • Clark English Academy

セブ:70校以上

特徴

  • フィリピンで最も語学学校が多いエリア
  • 日本資本、韓国資本、フィリピン資本など多様
  • 選択肢が非常に豊富
  • 大規模校から小規模校まで

主な語学学校

  • QQEnglish
  • SMEAG
  • CIA
  • EV Academy
  • CPILS

結論: 選択肢の豊富さではセブの圧勝。自分に合った学校を見つけやすいです。

クラークvsセブ|ネイティブ講師

クラーク:★★★★★

ネイティブ講師が多い

クラークは元米軍基地だったため、現在も多くのアメリカ人が在住しています。そのため、ほとんどの語学学校にネイティブ講師が在籍しており、ネイティブ講師とのマンツーマン授業を受けられます。

メリット

  • 本場の発音を学べる
  • 自然な英語表現を習得
  • 欧米文化に触れられる

セブ:★★☆☆☆

フィリピン人講師が中心

セブの語学学校は、基本的にフィリピン人講師が中心です。一部の学校にネイティブ講師がいますが、クラークほど多くありません。

メリット

  • フィリピン人講師は英語教育のプロ
  • 第二言語として英語を習得しているため、学習者の気持ちを理解
  • 明るくフレンドリーな国民性

結論: ネイティブから学びたいならクラーク。フィリピン人講師の質もセブは高いです。

クラークvsセブ|日本人比率

クラーク:★★★★★

日本人が非常に少ない

クラークの語学学校の日本人比率は5~15%程度と非常に低いです。街中で日本人を見かけることもほとんどありません。

メリット

  • 日本語を使う機会が少ない
  • 英語を話さざるを得ない環境
  • 他国の学生と交流しやすい

デメリット

  • 日本人のサポートが少ない
  • 孤独を感じることがある

セブ:★★☆☆☆

日本人が多い

セブの語学学校の日本人比率は30~60%と高めです。特に夏休みや春休みは日本人学生で溢れます。

メリット

  • 日本人スタッフのサポートが充実
  • 日本人の友達ができる
  • 安心感がある

デメリット

  • 日本語を使ってしまう
  • 英語環境が限定的

結論: 英語環境を求めるならクラーク。初心者で不安ならセブ。

クラークvsセブ|観光スポット

クラーク:★★★☆☆

観光スポットは少なめ

クラーク自体は観光地ではないため、見どころは限定的です。

主な観光スポット

  • ピナツボ火山: トレッキングツアーで壮大な景色
  • スービック: 車で1時間、ビーチやサファリパーク
  • Nayong Pilipino: フィリピン文化テーマパーク
  • カジノ・ゴルフ場: 経済特区内

セブ:★★★★★

観光スポットが豊富

セブは世界的なリゾート地で、観光スポットが非常に豊富です。

主な観光スポット

  • ホワイトビーチ(マクタン島)
  • ジンベイザメツアー(オスロブ)
  • アイランドホッピング
  • カワサン滝
  • マゼラン・クロス
  • サントニーニョ教会
  • ボホール島(チョコレートヒルズ、ターシャ)

結論: 観光を楽しみたいなら圧倒的にセブ。クラークは勉強に集中する環境です。

クラークvsセブ|ビーチリゾート

クラーク

車で1時間のスービック

クラークから車で約1時間の場所にスービックビーチがあります。日帰りまたは週末旅行で訪れることができます。

特徴

  • 元米海軍基地の経済特区
  • ビーチ、サファリパーク、水族館
  • 美しいリゾート地

セブ

目の前にビーチリゾート

セブはマクタン島に世界的なビーチリゾートがあり、セブ市から車で約30分でアクセスできます。

特徴

  • 真っ白な砂浜
  • 透明度の高い海
  • マリンアクティビティ充実
  • 高級リゾートホテル

結論: ビーチリゾートを満喫したいなら圧倒的にセブ。クラークは海まで遠いです。

クラークvsセブ|生活利便性

クラーク:★★★☆☆

やや不便

良い点

  • SMクラークなど大型ショッピングモールあり
  • 日本食レストランあり
  • インフラが整備されている

不便な点

  • 公共交通機関が少ない
  • ジプニーとタクシーが主な移動手段
  • 娯楽施設が少ない
  • 日本製品の入手がやや困難

セブ:★★★★★

非常に便利

良い点

  • アヤラセンター、SMシティなど大型モール多数
  • 日本食レストランが豊富
  • 日本製品が手に入りやすい
  • カフェ、バー、映画館など娯楽施設が充実
  • 公共交通機関が発達

結論: 生活の便利さでは圧倒的にセブ。クラークはやや不便です。

クラークvsセブ|物価

クラーク:★★★★☆

安い

  • ローカルレストラン: 100~200ペソ(約270~550円)
  • ジプニー: 7ペソ(約19円)~
  • トライシクル: 40ペソ(約110円)~
  • マッサージ: 300~500ペソ(約800~1,400円)

注意点

経済特区内の物価は高め。区域外で買い物すれば節約できます。

セブ:★★★☆☆

やや高い

  • ローカルレストラン: 150~300ペソ(約410~800円)
  • ジプニー: 8ペソ(約22円)~
  • タクシー: 初乗り40ペソ(約110円)
  • マッサージ: 400~600ペソ(約1,100~1,600円)

観光地のため、クラークより物価が高めです。

結論: 物価の安さではクラーク。節約したい留学生に最適です。

クラークvsセブ|目的別おすすめ

留学目的

クラークがおすすめの人

  • ネイティブ講師から学びたい
  • 日本人が少ない環境がいい
  • 費用を抑えたい
  • 勉強に集中したい
  • 誘惑の少ない環境がいい

セブがおすすめの人

  • 学校の選択肢が多い方がいい
  • 初めての海外で不安
  • 観光も楽しみたい
  • 生活の便利さを重視
  • ビーチリゾートでリフレッシュしたい

観光目的

クラーク: ★★☆☆☆

  • 観光スポットが少ない
  • ピナツボ火山、スービックなど限定的

セブ: ★★★★★

  • 観光スポットが豊富
  • ビーチリゾートを満喫
  • マリンアクティビティ充実

駐在・ビジネス目的

クラーク: ★★★★☆

  • 治安が非常に良い
  • 日本企業の工場が多い
  • 経済特区として発展中
  • 物価が安い

セブ: ★★★★★

  • ビジネスの中心地
  • IT企業が集積
  • インフラが充実
  • 生活の利便性が高い

向いている人・向いていない人

クラークが向いている人

  • 本気で英語を勉強したい人
  • ネイティブ英語を学びたい人
  • 日本人が少ない環境を求める人
  • 費用を抑えたい人
  • 治安を最優先する人
  • 誘惑の少ない環境がいい人
  • 静かに勉強に集中したい人

クラークが向いていない人

  • 観光やビーチリゾートを楽しみたい人
  • 生活の便利さを重視する人
  • 初めての海外で不安が強い人
  • 娯楽施設が充実している方がいい人

セブが向いている人

  • 初めてのフィリピン留学の人
  • 観光も楽しみたい人
  • ビーチリゾートが好きな人
  • 学校の選択肢が多い方がいい人
  • 生活の便利さを重視する人
  • 日本人のサポートがほしい人
  • 勉強と遊びのバランスを取りたい人

セブが向いていない人

  • 日本人が多い環境を避けたい人
  • 誘惑が多い環境が苦手な人
  • 費用を極限まで抑えたい人

まとめ

クラークとセブ、どちらを選ぶべきかは、あなたの目的と優先事項によって異なります。

クラークを選ぶべき人

  • 本気で英語を勉強したい
  • ネイティブ講師から学びたい
  • 日本人が少ない環境がいい
  • 費用を抑えたい
  • 治安を最優先
  • 勉強に集中できる環境がほしい

セブを選ぶべき人

  • 初めての海外留学で不安
  • 観光もビーチリゾートも楽しみたい
  • 学校の選択肢が多い方がいい
  • 生活の便利さを重視
  • 日本人のサポートがほしい
  • 勉強と遊びのバランスを取りたい

総合評価

項目クラークセブ
留学★★★★★★★★★☆
観光★★☆☆☆★★★★★
駐在★★★★☆★★★★★
治安★★★★★★★★★☆
費用★★★★★★★★☆☆
利便性★★★☆☆★★★★★

結論

  • 勉強重視ならクラーク
  • バランス重視ならセブ
  • 観光重視なら圧倒的にセブ

どちらを選んでも、フィリピンでの経験は素晴らしいものになるはずです。この記事を参考に、あなたに最適な選択をしてください。

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