マニラ・ニノイアキノ国際空港(NAIA)は、アジアでも特に混雑する空港として知られ、乗り継ぎに時間がかかるケースが多い空港です。しかし、事前に情報を知っておけば――乗り継ぎ時間を快適な休憩・食事・ショッピングの時間に変えることができます。
本記事では、
- 必要な乗り継ぎ時間の目安
- ターミナル別おすすめ過ごし方
- ラウンジ・カプセルホテル・マッサージ情報
- 空港近隣ホテルの使い方
- 注意点と安全対策
を、2025年最新情報に基づき徹底ガイド。
短時間トランジットから長時間乗り継ぎまで、誰でも快適に過ごせるマニラ空港乗り継ぎ完全攻略法をお届けします!
マニラ空港での乗り継ぎ基礎知識
必要な乗り継ぎ時間
マニラ空港の乗り継ぎでは、遅延することを前提に考えたら最低4~5時間は必要かなと思います。乗り継ぎ3時間だと、遅延した時に間に合わない可能性が大きいです。
推奨乗り継ぎ時間:
| ケース | 最低時間 | 推奨時間 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 同ターミナル | 2時間 | 2.5~3時間 | 入国審査、荷物受け取り |
| ターミナル移動あり | 3時間 | 4~5時間 | シャトルバス待ち、渋滞リスク |
| LCC利用 | 4時間 | 5~6時間 | 遅延が多い |
乗り継ぎ時間は3時間以上あると心の余裕ができると思います。
マニラ空港の4つのターミナル
空港は第1~第4の4つのターミナルに分かれており、利用する航空会社によって発着ターミナルが異なります Pina。
各ターミナルの特徴:
| ターミナル | 主な航空会社 | 施設充実度 |
|---|---|---|
| ターミナル1 | JAL、エアアジア(一部) | ★★☆☆☆ |
| ターミナル2 | フィリピン航空、PAL Express | ★★★☆☆ |
| ターミナル3 | ANA、セブパシフィック、ジェットスター | ★★★★★ |
| ターミナル4 | 国内線(一部) | ★☆☆☆☆ |
マニラ空港はどの場所も全体的に混んでいて、小さい空港にたくさんの利用客がいます。待合場所の座席も足りない程の、どこの場所も満席でした。
ターミナル間の移動方法
無料シャトルバス
無料のシャトルについては30分間隔で運行とはなっていますが、時間通りにはまったく来ないので乗り継ぎ時間に余裕がない方はタクシーでの移動をお勧めします。
運行情報:
- 24時間運行
- 30分間隔(公称)、実際は不定期
- 23時~5時は50分に1本
注意点:
ターミナル1.2と3や4への移動は空港の制限エリアをでて一般道を通るため、渋滞している場合は到着までさらに時間を要る場合もあります。
タクシー・Grab
時間に余裕がない場合や、荷物が多い場合。また子連れなどの場合はタクシー移動が快適です。Grabタクシーも使えます。Grabタクシーまたはメーター制タクシーでもだいたい200から400ペソで移動することができます。
料金目安:
- ターミナル1→3:200~400ペソ(約520~1,040円)
- ターミナル2→3:200~300ペソ(約520~780円)
- 所要時間:10~30分(渋滞により変動)
【時間別】乗り継ぎ時間の過ごし方
2~3時間|短時間乗り継ぎ
おすすめの過ごし方:
- 出国審査後、すぐに搭乗ゲート確認
- 空港ラウンジで軽食・休憩(1時間)
- 免税店でお土産購入(30分)
- 搭乗ゲートへ移動
私の場合は乗り継ぎ時間は2時間半でしたが、ターミナル間移動がないこともあり十分足りました。
4~6時間|定番乗り継ぎ
おすすめの過ごし方:
- 空港ラウンジで食事・休憩(2時間)
- マッサージでリフレッシュ(1時間)
- 免税店・レストラン巡り(1時間)
- カフェでリラックス(1時間)
- 搭乗ゲートへ移動
ターミナル3の待合場所では、カフェやコンビニやお土産屋さんも複数あったので、食べ物に困ることもないですし、座席が確保できれば時間をつぶせます。
7時間以上|長時間乗り継ぎ
おすすめの過ごし方:
オプション1:空港内で過ごす
- カプセルホテルで仮眠(3~4時間)
- マッサージ(1時間)
- レストランで食事
- ショッピング
オプション2:空港近くホテルへ
- 空港隣接ホテルでデイユース
- シャワー・仮眠
- プール利用(ホテルによる)
- 空港へ戻る
5時間もあると外に出られるのでは?と思う人もいるかと思いますが、空港はかなり大きいので移動するだけで時間がかかります。
ターミナル3|最も充実した施設
第3ターミナルはレストランなどが1番充実しているターミナルです。
仮眠スペース・カプセルホテル
The Wings Transit Lounge(※2025年6月現在改修工事中)
2025年6月現在、ターミナル³の4階フロアは「大規模改修工事中」の様で、コチラのページでご案内している「Wingsカプセルホテル」も「マッサージ店SM」も「マクドナルド」も営業していない様です。
基本情報(改修前):
- 場所: ターミナル3 4階
- 営業時間: 24時間
- 料金: 基本7.5時間利用
- 設備: カプセルベッド、シャワー、Wi-Fi
カプセルホテルだけでなく、ラウンジ利用、マッサージ、シャワーのみの利用、荷物預けサービス等もあり、用途と時間帯、自分の空き時間の長さなどに応じて使い分けられそう。
SM Kenko Spa(※2025年6月現在改修工事中)
Wingsと同じ会社が経営しているマッサージ店、SM KENKO SPAでは1時間のマッサージとラウンジ滞在。シャワー付もあります。
サービス内容(改修前):
- 1時間マッサージ+ラウンジ滞在
- マッサージのみ(30分~90分)
- シャワー利用
ラウンジは何か作業できる空間ではなく、基本的にマッサージや寝るための場所という印象でした。
空港ラウンジ(プライオリティパス対応)
PAGSS Premium Lounge
マニラ空港第3ターミナル『PAGSS Premium Lounge』はプライオリティパスで利用可能です。
基本情報:
- 場所: ターミナル3 出国審査後エリア 4階
- 営業時間: 24時間
- 利用条件: プライオリティパス、ビジネスクラス搭乗券
- 滞在時間: 3時間
提供サービス:
- ビュッフェ形式の食事
- アルコール含むドリンク
- サンミゲルライトのドラフトビールがある
- Wi-Fi
- シャワー
- 新聞・雑誌
マニラ空港第³ターミナルのラウンジは、滑走路に面しているので、飛行機の離発着を見ながらのんびり過ごすことができます。
その他ラウンジ
- Marhaba Lounge: プライオリティパス対応
- Avios Lounge: プライオリティパス対応
マニラ空港はラウンジが一か所に集中していますので、場所が分かりやすいですし、ラウンジのはしごがしやすいですよ。
レストラン・カフェ
マニラ空港は街中よりちょっと高いかなというレベルで良心的な金額になっているのは嬉しいところ。
主なレストラン:
- マクドナルド(4階・24時間営業)※改修中
- スターバックス
- Jollibee(フィリピンファストフード)
- ローカルフードコート
免税店・ショッピング
特にターミナル3は店舗数が多く、ブランドショップやローカルアイテムまで幅広くチェックできます。
取扱商品:
- 香水・化粧品
- ブランド品
- フィリピン土産(ドライマンゴー、チョコレート)
- お酒・タバコ
ターミナル1・2の施設
第1ターミナル、第2ターミナル にはレストランは数ヶ所のみです。
ターミナル1
主な施設:
- カフェ数店舗
- 免税店(小規模)
- ラウンジ(プライオリティパス対応)
ターミナル2
主な施設:
- フィリピン航空ラウンジ
- カフェ・レストラン数店舗
- 免税店
第3ターミナル以外は長時間の時間つぶしには不向きのため、事前に暇つぶしグッズを用意しておくことをおススメします。
空港近隣ホテル(デイユース・前泊)
ベルモントホテル・マニラ
ベルモント ホテル マニラは、マニラ空港ターミナル3から徒歩圏内にあるホテル。空港直結の歩道橋「Runway Manila」からアクセスでき、深夜到着や早朝出発の前後泊にぴったりです。
基本情報:
- 場所: ターミナル3徒歩圏内
- 設備: 屋上プール、フィットネス、サウナ
- デイユース: 可能(要確認)
マニラ・マリオット・ホテル
マニラ マリオット ホテルは、マニラ空港ターミナル3近くの複合施設「ニューポートシティ」内にある、格式高い5つ星ホテルです。空港から徒歩約13分・車で約8分とアクセスばつぐん。
HOP INN Hotel Aseana City
空港からなかなか近いチェーンのホテルで、値段にしては快適さ備えたホテル。夜をまたぐトランジットの時はおすすめしたいホテルの1つです。
Wi-Fi・充電スポット
2024年4月以降、全ターミナルで1日2時間まで無料Wi-Fiも使えるようになりました。
Wi-Fi接続方法:
- NAIAWiFiを選択
- パスポート情報入力
- 2時間利用可能
充電スポット:
- ラウンジ内
- 一部待合エリア
- カフェ・レストラン
乗り継ぎ時の注意点
荷物の取り扱い
他の空港では乗り継ぎの際も預入荷物を受け取ることはありませんが、マニラ空港では自分で荷物を受け取り、乗り継ぎ先の飛行機に乗せてくれるブースまで運ぶ必要があります。
手順:
- 荷物受け取りエリアで自分の荷物を回収
- Transfer Deskへ
- 次のフライトのために再度預ける
治安・セキュリティ
2016年には空港内で働く空港保安官らによる恐喝事件が発覚し世界中に知れ渡りました。手荷物検査の際に空港保安官が乗客からお金を巻き上げるために自分の弾丸を乗客のカバンの中に忍ばせて恐喝していた事件です Cebu-tours。
対策:
- 貴重品は常に目の届く場所に
- 手荷物検査は立ち会う
- 不審な行為があれば毅然と対応
よくある質問(FAQ)
- 乗り継ぎ時間2時間で間に合いますか?
-
乗り継ぎ時間は2時間弱、ターミナル3についた時にはチェックイン締め切り10分前でなんとかなりまたが、心臓はバクバクでした 。ターミナル移動がない場合は可能ですが、余裕を持って3時間以上をおすすめします。
- 空港で一晩過ごせますか?
-
深夜に空港到着の方は、床にごろ寝…なんて事にならない様に、空港近辺のホテルを予約するのが良いかもしれません。The WingsやSM Kenko Spaが改修中のため、空港周辺ホテルの利用を推奨します。
- プライオリティパスは使えますか?
-
はい、ターミナル3にPAGSS Premium Loungeなど複数のラウンジで利用可能です。
- 食事はどこでできますか?
-
ターミナル3が最も充実しており、マクドナルド、スターバックス、ローカルレストランなどがあります。
- シャワーは使えますか?
-
ターミナル3が最も充実しており、マクドナルド、スターバックス、ローカルレストランなどがあります。
- 空港内で荷物預かりはありますか?
-
各ターミナルに荷物預かりサービスがあります。料金は荷物サイズと時間により異なります。
- マニラ市内へ出られますか?
-
5時間もあると外に出られるのでは?と思う人もいるかと思いますが、空港はかなり大きいので移動するだけで時間がかかります。6時間以上あれば可能ですが、渋滞リスクを考慮すると推奨しません。
- 両替はできますか?
-
全ターミナルに両替所があります。ただし、レートは市内より悪いため、最低限の両替にとどめることをおすすめします。
- SIMカードは購入できますか?
-
到着エリアにSIMカード販売カウンターがあります。Smart、Globeなどの主要キャリアが利用可能です。
- 子連れでも快適に過ごせますか?
-
ターミナル3が最も施設が充実しており、レストランやショップも多いため、子連れでも比較的過ごしやすいです。
まとめ
マニラ空港で乗り継ぎをする場合は、最低でも2~3時間の余裕を見ておきましょう。空港は第1~第4まで4つのターミナルに分かれていて広く、ターミナル間の移動に時間がかかることがあるためです。
マニラ乗り継ぎ成功のポイント:
- 十分な乗り継ぎ時間確保: 同ターミナル2.5時間、ターミナル移動4~5時間
- ターミナル3を最大活用: レストラン、ラウンジ、ショップが充実
- プライオリティパス活用: 快適なラウンジで休憩
- 空港近隣ホテル検討: 長時間乗り継ぎや深夜便の場合
- 荷物取り扱い注意: マニラ空港では乗り継ぎ時も荷物を一度受け取る必要あり
- 遅延を想定: LCC利用時は特に余裕を持ったスケジュール
マニラ空港はターミナルが4つに分かれており、乗り継ぎ時間が長くなりがち。そんな時は、空港内の施設を上手に使ってリラックス&リフレッシュがおすすめです。この記事を参考に、マニラ空港での乗り継ぎ時間を快適に過ごしてください。
