「フィリピンに移住したい」 「長期滞在するなら現地の銀行口座があった方が便利」 「高金利で資産運用したい」
フィリピンでの生活を考えている方、または既に滞在中の方にとって、現地銀行口座の開設は重要なステップです。しかし、多くの日本人が以下のような疑問を抱えています:
- 観光ビザでも口座開設できるの?
- どんな書類が必要?
- どの銀行がおすすめ?
- 口座開設のメリットは?
- 注意すべき点は?
この記事では、2025年最新の情報に基づいて、フィリピンでの銀行口座開設について、条件、手順、必要書類、おすすめ銀行、メリット・デメリット、注意点まで、徹底的に解説します。
この記事を読めば、フィリピンでの銀行口座開設の全てがわかります。実際に口座を開設した日本人の体験談や、トラブル回避のコツも満載。フィリピンでの生活をより快適にするための第一歩を、この記事から始めましょう。
目次
フィリピンで銀行口座を開設する条件
【重要】観光ビザでも口座開設は可能?
結論: 不可能だと思っておくのが正解。ただし銀行によっては可能性は0ではありませんが、条件が厳しくなっています(2026年1月現在)
以前は観光ビザでも比較的簡単に口座開設ができましたが、マネーロンダリング対策の強化により、2020年代後半から条件が厳しくなっています。
観光ビザでの口座開設の現状
| 銀行 | 観光ビザでの開設 | 条件 |
|---|
| BDO | △(難しい) | 住所証明、TIN、推薦状など |
| BPI | △(難しい) | 長期滞在の証明が必要 |
| Security Bank | △(可能な場合も) | コンドミニアム契約書など |
| Metrobank | △(難しい) | 住所証明、追加書類 |
| UnionBank | △(可能な場合も) | オンライン開設も可能 |
ポイント:
- 観光ビザのみでの開設は難しいケースが多い
- **住所証明(コンドミニアム契約書、公共料金請求書)**があれば可能性が高まる
- **TIN(納税者番号)**の取得が求められることが多い
- 支店や担当者によって対応が異なる
口座開設が確実にできるケース
以下のいずれかに該当する場合、口座開設はスムーズです。
ケース1: 就労ビザ(Working Visa)保有者
対象者:
- フィリピンの企業で働いている
- 9Gビザ(就労ビザ)を取得している
メリット:
- ほぼ全ての銀行で開設可能
- 必要書類も最小限
- 給与振込口座として利用
必要書類:
- パスポート
- ACR I-Card(外国人登録証)
- 会社からの在籍証明書
- TIN
ケース2: リタイアメントビザ(SRRV)保有者
対象者:
- 35歳以上
- SRRVビザを取得している
- 預金条件を満たしている(2万~5万USD)
メリット:
- 最も口座開設がスムーズ
- フィリピン市民とほぼ同じ権利
- 永住資格として扱われる
必要書類:
- パスポート
- SRRV証明書
- ACR I-Card
- TIN
ケース3: コンドミニアム購入者
対象者:
- フィリピンでコンドミニアムを購入した
- ディベロッパーと契約している
メリット:
- ディベロッパー提携銀行で優先的に開設可能
- 物件代金の支払いに利用
- 観光ビザでも開設しやすい
必要書類:
- パスポート
- コンドミニアム売買契約書
- ディベロッパーからの推薦状
- TIN
ケース4: 学生ビザ保有者
対象者:
- フィリピンの大学・語学学校に通っている
- 学生ビザ(9F)を取得
メリット:
必要書類:
- パスポート
- 学生ビザ
- 学校からの在籍証明書
- TIN
TIN(納税者番号)の取得方法
TINとは、Tax Identification Number(納税者番号)の略で、フィリピンで経済活動を行う際に必要な番号です。
取得方法:
- 最寄りのBIR(税務署)へ行く
- BIR Form 1904を記入
- 必要書類を提出
- パスポートコピー
- ビザのコピー
- 住所証明(あれば)
- 即日~数日でTINカード発行
費用: 無料~100ペソ程度
注意点:
- TINは一人一つのみ(重複申請は違法)
- オンライン申請も可能(BIR eREG System)
フィリピン銀行口座開設の手順
ステップ1: 銀行を選ぶ
選択基準:
- 支店の場所: 自宅・職場から近い
- 口座開設の条件: 自分のビザで開設可能か
- 金利: 預金金利の高さ
- ATMネットワーク: ATMの数と場所
- オンラインバンキング: アプリの使いやすさ
- 日本語対応: 日本人向けサービスの有無
おすすめ銀行TOP5:
| 順位 | 銀行名 | 特徴 | 初回預金額 |
|---|
| 1位 | BPI | 外国人に優しい、安定性高い | 3,000ペソ |
| 2位 | Security Bank | 日本語サポートあり | 5,000ペソ |
| 3位 | BDO | 最大手、ATM多数 | 5,000ペソ |
| 4位 | UnionBank | デジタル志向、低い初回預金 | 1,000ペソ |
| 5位 | Metrobank | 国際送金に強い | 10,000ペソ |
ステップ2: 必要書類を準備する
基本的な必要書類:
| 書類 | 詳細 | 入手方法 |
|---|
| パスポート | 有効期限6ヶ月以上 | 日本大使館で更新可能 |
| ビザ | 観光/就労/SRRV等 | イミグレーションで取得 |
| ACR I-Card | 外国人登録証 | イミグレーションで取得 |
| TIN | 納税者番号 | BIR(税務署)で取得 |
| 住所証明 | コンドミニアム契約書、公共料金請求書 | 大家、管理会社から |
| 初回預金 | 1,000~10,000ペソ | 現金で持参 |
追加で求められる可能性がある書類:
- 雇用契約書(就労ビザの場合)
- 学校の在籍証明書(学生ビザの場合)
- 推薦状(観光ビザの場合)
- 所得証明書
ステップ3: 銀行支店を訪問する
訪問のベストタイミング:
- 平日の午前中がおすすめ(混雑を避ける)
- 午後は混雑することが多い
- 昼休み(12:00~13:00)は避ける
訪問時の流れ:
- 1. 受付で口座開設の旨を伝える
- “I would like to open a bank account.”
(銀行口座を開設したいです)
- 2. 番号札を受け取り待機
- 3. 担当者との面談
- 英語でのやり取り(通訳がいれば安心)
- 口座の種類を選ぶ(Savings Account = 普通預金)
- 通貨を選ぶ(ペソ or USD)
- 4. 申込書の記入
- 個人情報、住所、連絡先など
- 英語で記入(サポートしてもらえる)
- 5. 書類の提出
- 6. 初回預金の入金
- 7. キャッシュカード・通帳の受け取り
- 8. オンラインバンキングの設定
所要時間: 1~2時間(混雑状況による)
ステップ4: アクティベーションと初回利用
キャッシュカードのアクティベーション:
- ATMで初回取引(残高照会など)
- PINコード(暗証番号)の設定/変更
- 取引限度額の確認
オンラインバンキングの設定:
- 銀行の公式アプリをダウンロード
- アカウント登録
- セキュリティ設定(2段階認証など)
- 初回ログインとパスワード変更
注意点:
- PINコードは他人に教えない
- オンラインバンキングのパスワードは定期的に変更
- 不審な取引があればすぐに銀行に連絡
フィリピン銀行口座を持つメリット
メリット①: 高金利で資産運用
フィリピンの預金金利は日本の10~100倍!
| 預金種類 | フィリピン | 日本 | 比較 |
|---|
| 普通預金 | 0.25~1.0% | 0.001~0.02% | 約20~1000倍 |
| 定期預金(1年) | 2.5~4.0% | 0.002~0.3% | 約10~100倍 |
具体例:
100万円を1年間定期預金に預けた場合
【日本】
- 金利: 0.3%
- 利息: 3,000円
- 税引後: 約2,400円
【フィリピン】
- 金利: 3.5%
- 利息: 35,000円相当
- 税引後: 約28,000円(税率20%)
差額: 約25,600円
詳しくは「フィリピン銀行金利完全ガイド」をご覧ください。
メリット②: 生活費の管理が楽
現金を大量に持ち歩く必要がない:
- フィリピンでは盗難リスクがある
- 銀行口座があれば、必要な時にATMで引き出せる
- 安全性が大幅に向上
ATMの利便性:
- フィリピン全土に多数のATM
- 24時間利用可能
- コンビニにも設置
引き出し限度額:
- 1日10,000~30,000ペソ(銀行により異なる)
- 手数料: 無料~10ペソ程度
メリット③: 給与・家賃収入の受け取り
就労している場合:
不動産投資している場合:
- 家賃収入を受け取れる
- 管理会社からの振込先として必須
フリーランス・リモートワーカー:
- 海外クライアントからの報酬受取
- PayPalやWiseとの連携
メリット④: Grabや各種サービスとの連携
Grab(配車アプリ):
- 銀行口座やデビットカードを登録
- キャッシュレスで利用可能
GCash(電子決済):
オンラインショッピング:
- Lazada、Shopeeなど
- 銀行振込やデビットカードで支払い
メリット⑤: 国際送金がスムーズ
日本への送金:
- 銀行間送金(Wire Transfer)
- Wise、Western Unionとの連携
- RC Walletでの暗号資産経由
フィリピン国内送金:
- オンラインバンキングで即時送金
- 手数料無料~数十ペソ
口座開設時の注意点とトラブル回避
注意点①: 通帳vs ATMカード
フィリピンでは「通帳口座」と「ATM口座」が別!
通帳口座(Passbook Account):
- 窓口でのみ取引可能
- ATMで引き出せない
- 不便で時間がかかる
ATM口座(ATM Card Account):
- ATMでいつでも引き出せる
- オンラインバンキングとも連携
- 圧倒的に便利
選択:
- 必ずATMカードを選ぶこと
- コンドミニアム購入時も同様
注意点②: 口座維持手数料と凍結
口座維持手数料(Maintaining Balance):
- 最低残高を下回ると月額手数料が発生
- 銀行により異なるが、月200~500ペソ程度
口座凍結(Dormant Account):
- 2年以上取引がないと休眠口座になる
- 再アクティベーションには窓口での手続きが必要
対策:
- 定期的にATMで取引(年2~3回)
- 最低残高以上を常に維持
- オンラインバンキングで定期的にログイン
注意点③: 支店選びの重要性
同じ銀行でも支店が違うと不便:
- 他支店での手続きに手数料がかかる場合あり
- 窓口対応が遅くなることも
おすすめの支店選び:
- 自宅から最も近い支店
- または職場から近い支店
- マカティ、BGCなど外国人対応に慣れた支店
注意点④: デビットカードの限度額設定
デフォルトの限度額は低い:
- 1日の引き出し限度: 10,000~20,000ペソ
- 1回の買い物限度: 5,000~10,000ペソ
限度額の引き上げ:
- オンラインバンキングで設定変更可能
- または窓口で申請
- 必要に応じて引き上げを
注意点⑤: フィッシング詐欺に注意
よくある詐欺:
- 銀行を装ったSMS・メール
- 偽のログインページへ誘導
- パスワードやOTPコードを盗む
対策:
- 公式アプリ以外でログインしない
- パスワードを教えない
- 不審なリンクをクリックしない
- 銀行からの連絡は公式サイトで確認
おすすめ銀行の詳細比較
BPI (Bank of the Philippine Islands)
基本情報:
- 設立: 1851年(フィリピン最古)
- 支店数: 900以上
- ATM: 3,000台以上
メリット:
- 外国人の口座開設に慣れている
- オンラインバンキングが使いやすい
- 安定性・信頼性が高い
- 英語対応が丁寧
デメリット:
- 初回預金額がやや高め(3,000~5,000ペソ)
- 口座維持手数料あり
おすすめの人:
- 初めてフィリピンで口座開設する方
- 安全性を重視する方
Security Bank
基本情報:
- 日本語サポートデスクあり
- 日本人スタッフ常駐支店もあり
- 支店数: 300以上
メリット:
- 日本語対応(最大の強み)
- 日本人向けサービスが充実
- 比較的高めの金利
デメリット:
おすすめの人:
UnionBank
基本情報:
- デジタルバンキングに最も力を入れている
- 支店数: 300以上
- フィンテック企業との連携が強い
メリット:
- 最低預金額が低い(1,000ペソ)
- デジタルバンキングが最先端
- オンラインで口座開設可能(条件あり)
- 若い世代に人気
デメリット:
- 支店数が大手より少ない
- 対面サポートが必要な方には不向き
おすすめの人:
よくある質問(FAQ)
- 観光ビザで本当に口座開設できますか?
-
ほぼ不可能だと思っておきましょう。ただし銀行と条件次第ですが可能性は0ではありません。ですが、以前より条件は厳しくなっています。
可能性を高める方法:
- TINを取得する
- フィリピンの住所証明を用意(コンドミニアム契約書など)
- UnionBankなど比較的柔軟な銀行を選ぶ
- 複数の支店を試してみる(担当者により対応が異なる)
最も確実なのは、SRRV取得、コンドミニアム購入、または長期ビザ取得です。
- 日本に帰国後も口座を維持できますか?
-
可能ですが、注意が必要です。
維持する方法:
- オンラインバンキングで定期的にログイン
- 年1~2回はATMで取引を行う
- 最低残高以上を維持
リスク:
- 2年以上取引がないと休眠口座に
- 再アクティベーションには本人来店が必要な場合も
おすすめ: 年に1回はフィリピンを訪問し、ATMで入出金を行う。
- どの通貨で口座を開設するべきですか?
-
目的によって異なります。
ペソ口座:
- フィリピンで生活費を使う
- 高金利(定期預金で2.5~4.0%)
- 為替リスクあり
USD(ドル)口座:
- 国際的な資金移動
- 為替リスクが比較的小さい
- 金利は低め(1.0~2.0%)
おすすめ: 両方開設して、用途に応じて使い分ける。
- 口座開設にかかる時間は?
-
即日~1週間程度です。
即日発行:
- 口座自体は即日開設可能
- キャッシュカードも即日発行の銀行が多い
後日発行:
- デビットカードは数日~2週間で郵送される場合も
- オンラインバンキングは即日設定可能
- 口座開設を代行してもらえますか?
-
本人確認が必要なため、代行は基本的に不可です。
ただし、フィリピンプチ移住サポートでは、口座開設の同行サービスを提供しています:
- 必要書類の準備サポート
- 銀行への同行と通訳
- 手続きのサポート
- トラブル時の対応
まとめ
口座開設のメリット再確認
5つの大きなメリット:
- 高金利で資産運用(日本の10~100倍)
- 生活費管理が楽(ATMでいつでも引き出せる)
- 給与・家賃収入の受取(ビジネス・投資に必須)
- Grabなどサービスとの連携(キャッシュレス生活)
- 国際送金がスムーズ(日本への送金も簡単)
口座開設への第一歩
ステップ1: ビザの確認
- 自分のビザで開設可能か確認
- 可能性が低い場合、TIN取得や住所証明を準備
ステップ2: 銀行を選ぶ
- BPI、Security Bank、UnionBankなどから選択
- 自宅・職場から近い支店を選ぶ
ステップ3: 必要書類を準備
ステップ4: 支店を訪問
- 平日午前中がおすすめ
- 英語でのやり取り(通訳がいれば安心)
ステップ5: アクティベーション
サポートを受ける
フィリピン移住サポートなどのサービスでは、銀行口座開設を含む各種手続きをマンツーマンでサポートしているケースもあります。
- 必要書類の準備アドバイス
- TIN取得サポート
- 銀行への同行と通訳
- 口座開設後のフォロー
フィリピンでの銀行口座開設は、移住・長期滞在の第一歩です。この記事を参考に、ぜひチャレンジしてみてください。
免責事項: この記事の情報は2025年11月時点のものです。銀行の規定、ビザ条件、必要書類などは変更される可能性があります。実際に口座開設を行う際は、最新情報を各銀行で確認してください。